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石原
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いしはら
ふりがな文庫
“
石原
(
いしはら
)” の例文
石原
(
いしはら
)
の
兄哥
(
あにき
)
の縄張だが、利助兄哥はあのとおり身体が悪くて、娘のお
品
(
しな
)
さんが代って仕事をしている有様だから、どうすることも出来ない。
銭形平次捕物控:021 雪の精
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その外
今川橋
(
いまがわばし
)
の
飴屋
(
あめや
)
、
石原
(
いしはら
)
の
釘屋
(
くぎや
)
、
箱崎
(
はこざき
)
の呉服屋、豊島町の
足袋屋
(
たびや
)
なども、皆縁類でありながら、一人として老尼の世話をしようというものはなかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
勿論その
外
(
ほか
)
に
石原
(
いしはら
)
通りや
法恩寺橋
(
ほふおんじばし
)
通りにも低い
瓦屋根
(
かはらやね
)
の商店は
軒
(
のき
)
を並べてゐたのに違ひない。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
雨
(
あめ
)
も
晴
(
は
)
れたり、ちやうど
石原
(
いしはら
)
も
辷
(
すべ
)
るだらう。
母様
(
おつかさん
)
はあゝおつしやるけれど、
故
(
わざ
)
とあの
猿
(
さる
)
にぶつかつて、また
川
(
かは
)
へ
落
(
お
)
ちて
見
(
み
)
やうか
不知
(
しら
)
。さうすりやまた
引上
(
ひきあ
)
げて
下
(
くだ
)
さるだらう。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
虎太夫は中気で、
本所
(
ほんじょ
)
石原
(
いしはら
)
の
火
(
ひ
)
の
見横町
(
みよこちょう
)
に長らく寝ていますが、私は此大師匠に拾われました捨児で、真の親という者を知りませんのです。私には大師匠夫婦が
生
(
うみ
)
の親も同然。
死剣と生縄
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
いくつもの
小流
(
こなが
)
れや
石原
(
いしはら
)
を
越
(
こ
)
えて、
山脈
(
さんみやく
)
のかたちも
大
(
おほ
)
きくはつきりなり、
山
(
やま
)
の
木
(
き
)
も
一本
(
いつぽん
)
一本
(
いつぽん
)
、すぎごけのやうに
見
(
み
)
わけられるところまで
来
(
き
)
たときは、
太陽
(
たいやう
)
はもうよほど
西
(
にし
)
に
外
(
そ
)
れて
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
大尉
(
たいゐ
)
が高き
誉
(
ほまれ
)
にはけおされてなど
口々
(
くち/″\
)
いふ、百
本
(
ぽん
)
杭
(
ぐひ
)
より
石原
(
いしはら
)
の
河岸
(
かし
)
、車の輪も
廻
(
まは
)
らぬほど
雑沓
(
こみあひ
)
たり、
大尉
(
たいゐ
)
は
予
(
よ
)
が
友
(
とも
)
露伴氏
(
ろはんし
)
の
実兄
(
じつけい
)
なり、また
此行中
(
このかうちう
)
に
我
(
わが
)
社員
(
しやゐん
)
あれば、
此勇
(
このいさ
)
ましき人の出を見ては
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
又本国
甲賀郡
(
かふかこほり
)
石原
(
いしはら
)
潮音寺
(
てうおんじ
)
和尚のものがたりに、近里の農人
畑
(
はた
)
を
掘居
(
ほりゐ
)
しに
拳
(
こぶし
)
ほどなる石をほりいだせり、此石常の石よりは甚だうつくし、よつて取りかへりぬ、夜に入りて光ること
流星
(
りうせい
)
の如し。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
止せ……
汝
(
われ
)
まで
其様
(
そんな
)
ことをいうから
娘
(
あま
)
がいう事を
肯
(
き
)
かねえ、宜く
考
(
かんげ
)
えて見ろよ、
熊
(
くま
)
ヶ谷
(
い
)
石原
(
いしはら
)
の忰を
家
(
うち
)
へよばる都合になって居るじゃアねえか、親父のいた時から決っているわけじゃアねえか
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
たぎり湧く湯のとどろきを聞きながらこの
石原
(
いしはら
)
に
一日
(
ひとひ
)
すぐしぬ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
振り返ると、
石原
(
いしはら
)
の利助という四十男、同じ御用仲間ですが、評判の腕っこきで、平次とは自然、張合となっている人間です。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
又本国
甲賀郡
(
かふかこほり
)
石原
(
いしはら
)
潮音寺
(
てうおんじ
)
和尚のものがたりに、近里の農人
畑
(
はた
)
を
掘居
(
ほりゐ
)
しに
拳
(
こぶし
)
ほどなる石をほりいだせり、此石常の石よりは甚だうつくし、よつて取りかへりぬ、夜に入りて光ること
流星
(
りうせい
)
の如し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
けふ
一日
(
ひとひ
)
雲のうごきのありありて
石原
(
いしはら
)
のうへに
眩暈
(
めまひ
)
をおぼゆ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
三輪の万七という顔のいい御用聞、
石原
(
いしはら
)
の利助が隠居してからは、銭形の平次を向うに廻して、事ごとに手柄を争っている男だったのです。
銭形平次捕物控:023 血潮と糠
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お勝手の格子が開いて、ソロリと入って来たのは、
石原
(
いしはら
)
の利助の娘で、平次には日頃恩にもなり、親しみも持っているお
品
(
しな
)
。
銭形平次捕物控:024 平次女難
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
幸い、本所の御用聞で、
石原
(
いしはら
)
の
利助
(
りすけ
)
親分の娘のお
品
(
しな
)
さん、これは出戻りだが、
縹緻
(
きりょう
)
も才智も人並みすぐれて、こんなことには打って付けの女です。
銭形平次捕物控:020 朱塗の筐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「届出は
頓死
(
とんし
)
だが、——あの辺は
石原
(
いしはら
)
の利助
兄哥
(
あにき
)
の縄張内だ。昼頃変な小僧が手紙を持って来たんだそうで、お
品
(
しな
)
さんが持って来て見せてくれたよ」
銭形平次捕物控:085 瓢箪供養
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
石原
(
いしはら
)
の
利助
(
りすけ
)
が大怪我をしたという
噂
(
うわさ
)
を聞いた銭形の平次、何を
差措
(
さしお
)
いても、その日のうちに見舞に行きました。
銭形平次捕物控:019 永楽銭の謎
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
女房のお静は
濡
(
ぬ
)
れた手を拭きながら、顔を出しました。その後ろから、ニコニコした顔を覗かせたのは、
石原
(
いしはら
)
の
利助
(
りすけ
)
の娘——娘御用聞——といわれたお
品
(
しな
)
です。
銭形平次捕物控:089 百四十四夜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
石原
(
いしはら
)
の
兄哥
(
あにき
)
のところの、お
品
(
しな
)
さんに、済まねえがちょいとここへ来て下さるようにってそう言ってくれ」
銭形平次捕物控:088 不死の霊薬
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
思案に余ったお国は、夫新三郎の留守の時、そっと
石原
(
いしはら
)
の
利助
(
りすけ
)
を呼んで、相談してみる気になりました。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
取次のお静は、手を取らぬばかりに、
石原
(
いしはら
)
の
利助
(
りすけ
)
の娘で、年増っぷりの美しいお品を招じ入れました。
銭形平次捕物控:018 富籤政談
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
与力
(
よりき
)
の笹野新三郎を訪ねて訊くと、
石原
(
いしはら
)
の
利助
(
りすけ
)
は堂守殺しの下手人として、徳蔵稲荷の隣に住んでいる、やくざ者の
仙吉
(
せんきち
)
を挙げたという話、これは
賭博
(
ばくち
)
の元手に困って
銭形平次捕物控:008 鈴を慕う女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
平次がこんな大事な舞台へ、代理として立たせてくれたのは、
石原
(
いしはら
)
の利助や
三輪
(
みのわ
)
の万七といった、意地の悪い岡っ引の居ないところで、存分に腕を伸させるためでしょう。
銭形平次捕物控:022 名馬罪あり
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
石原
(
いしはら
)
のも
失策
(
しくじ
)
ったんですとさ」
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
石原
(
いしはら
)
のも
失策
(
しくじ
)
ったんですとさ」
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
石
常用漢字
小1
部首:⽯
5画
原
常用漢字
小2
部首:⼚
10画
“石原”で始まる語句
石原町
石原里
石原新町