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権力
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けんりょく
ふりがな文庫
“
権力
(
けんりょく
)” の例文
旧字:
權力
兄
(
あに
)
は、
会社
(
かいしゃ
)
で、
上
(
うえ
)
のものが
権力
(
けんりょく
)
によって、
下
(
した
)
のものをおさえつけようとするのを
見
(
み
)
て、なにより
不愉快
(
ふゆかい
)
に
思
(
おも
)
ったらしいのでした。
兄の声
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やがては
白
(
しら
)
はね族にもそむき、ついに、
極悪
(
ごくあく
)
このうえもない、大どろぼうのアラシに
権力
(
けんりょく
)
をあたえてしまったのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
「
権力
(
けんりょく
)
を代表せられる
令名
(
れいめい
)
高き
閣下
(
かっか
)
は、わたくしの
一座
(
いちざ
)
の
俳優
(
はいゆう
)
どもに、
口輪
(
くちわ
)
をはめろというご
命令
(
めいれい
)
でございますか」
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
それは
気力
(
きりょく
)
と、
権力
(
けんりょく
)
における
自信
(
じしん
)
とが
足
(
た
)
りぬので。
命令
(
めいれい
)
、
主張
(
しゅちょう
)
、
禁止
(
きんし
)
、こう
云
(
い
)
うことは
凡
(
すべ
)
て
彼
(
かれ
)
には
出来
(
でき
)
ぬ。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
或は
権力
(
けんりょく
)
と不正に極端な
抵抗
(
ていこう
)
意識をもって
俗習
(
ぞくしゅう
)
を
断乎
(
だんこ
)
拒否せんとする態度もどこかに残っているようだ。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
▼ もっと見る
権力
(
けんりょく
)
や栄花に
妄執
(
もうしゅう
)
した貴族心理は、われら庶民の理解には、遠すぎて、
縁
(
えん
)
なきもののようですが、次に、
地下
(
ちげ
)
から
擡頭
(
たいとう
)
した新興勢力の平家一門も、また源氏の野人も、次々に
随筆 新平家
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「正三は承知さえすれば、忠義にも孝行にもなると同時に、自分の身も立ちます。けれども親や
兄貴
(
あにき
)
の
権力
(
けんりょく
)
で
圧迫
(
あっぱく
)
したんじゃなんにもなりません。自発的のところに
値打
(
ねう
)
ちがあるんです」
苦心の学友
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「ちがいます。先生は
権力
(
けんりょく
)
の迫害にあわれたんです。」
次郎物語:04 第四部
(新字新仮名)
/
下村湖人
(著)
そう、そう、
前
(
まえ
)
からだれにも、
人間
(
にんげん
)
平等
(
びょうどう
)
の
権利
(
けんり
)
はあったのさ。それを
無智
(
むち
)
と
卑屈
(
ひくつ
)
のため、
自
(
みずか
)
ら
放棄
(
ほうき
)
して、
権力
(
けんりょく
)
や、
金銭
(
きんせん
)
の
前
(
まえ
)
に、
奴隷
(
どれい
)
となってきたのだ。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このさるは『
権力
(
けんりょく
)
が代表せられる
令名
(
れいめい
)
高き
閣下
(
かっか
)
』の
真後
(
まうし
)
ろに
座
(
ざ
)
をかまえてこっけいなしかめっ面をして見せていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
ところが、ノロ公の生まれるだいぶまえから、この
権力
(
けんりょく
)
が白はね族の手をはなれて、アラシという、ざんにんな野ガラスにうばわれてしまっていたのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
けれどまた、その眼には頼朝もない鎌倉幕府の
権力
(
けんりょく
)
もない。
日本名婦伝:静御前
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
気のどくな親方はこんなふうにして、いかめしい
権力
(
けんりょく
)
の
命令
(
めいれい
)
を
逆
(
ぎゃく
)
に
喜劇
(
きげき
)
の
種
(
たね
)
に
利用
(
りよう
)
しようとしていたのである。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
日々
(
ひび
)
そこでいとなまれる
生活
(
せいかつ
)
こそ、どんなにか、
楽
(
たの
)
しかろうじゃないか。そこには、
暴力
(
ぼうりょく
)
や、
権力
(
けんりょく
)
をもつ
人間
(
にんげん
)
もなく、すべてが
理解
(
りかい
)
と
同情
(
どうじょう
)
とで、
協力
(
きょうりょく
)
しあうのだからね。
兄の声
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いいかげんな
約束
(
やくそく
)
をして、
民衆
(
みんしゅう
)
を
踏
(
ふ
)
み
台
(
だい
)
にし、ただ
当選
(
とうせん
)
すれば、いいとしたのだ。そして、いよいよ
権力
(
けんりょく
)
を
持
(
も
)
つと、
自分
(
じぶん
)
たちの
都合
(
つごう
)
ばかり
考
(
かんが
)
えて、
大衆
(
たいしゅう
)
は
捨
(
す
)
てられてきたのだ。
心の芽
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ある
美貌
(
びぼう
)
の
声楽家
(
せいがくか
)
は、
指
(
ゆび
)
に
宝石
(
ほうせき
)
をかがやかせ、すましこんで、ステージに
立
(
た
)
ち、たとえ
聴衆
(
ちょうしゅう
)
を
睥睨
(
へいげい
)
しながら
歌
(
うた
)
っても、
蔭
(
かげ
)
では、
権力
(
けんりょく
)
のあるものや、
金力
(
きんりょく
)
あるもののめかけであったり、
男
(
おとこ
)
どもには
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“権力”の意味
《名詞》
権 力(けんりょく)
何らかの物理的強制力の保有という裏づけをもって、他者をその意に反してでも服従させるという、支配のための力。
(出典:Wiktionary)
“権力”の解説
権力(けんりょく、en: power, authority、de: Macht)とは、ある主体が自己の意思に沿って他人または他集団に対し、行動を強制する能力である。「権威」と重複する場合も多いとされる。
(出典:Wikipedia)
権
常用漢字
小6
部首:⽊
15画
力
常用漢字
小1
部首:⼒
2画
“権力”で始まる語句
権力感情的