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手拍子
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てびやうし
記憶のよければ
去年一昨年とさかのぼりて、
手振手拍子ひとつも
變る
事なし、うかれ
立たる十
人あまりの
騷ぎなれば
何事と
門に
立ちて
人垣をつくりし
中より。
淋い、
森とした
中に
手拍子が
揃つて、コツ/\コツ/\と、
鐵槌の
音のするのは、この
小屋に
並んだ、
一棟、
同一材木納屋の
中で、三
個の
石屋が、
石を
鑿るのである。
男女が
入り
交つて
太鼓を
中央に
輪を
描いて
居る。それが一
定の
間隔を
措いては一
同が
袋の
口の
紐を
引いた
樣に
輪が
蹙まつて、ぱらり/\と
手拍子をとつて、
復以前のやうに
擴がる。
勸むるに
稍三四升ほども飮しかば半四郎は機嫌
斜めならず
謠を謠ひ
手拍子を
拍て騷ぎ立るに
隣り座敷の
泊り客は兎角に騷がしくして
眠る事もならず甚だ
迷惑なし
能加減に
靜まれよと
襖一重を
手拍子を
拍つて
煽ぐ十五六の
奴が、イヤ
其の
嬉しいほど、いけずな
體は。