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手分
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てわけ
ふりがな文庫
“
手分
(
てわけ
)” の例文
それから五
人
(
にん
)
、
手分
(
てわけ
)
をして、
窟内
(
くつない
)
を
隈
(
くま
)
なく
調査
(
てうさ
)
して
見
(
み
)
ると、
遺骨
(
ゐこつ
)
、
遺物
(
ゐぶつ
)
、
續々
(
ぞく/″\
)
として
發見
(
はつけん
)
される。それを
過
(
あや
)
まつて
踏
(
ふ
)
みさうに
爲
(
す
)
る。
大騷
(
おほさは
)
ぎだ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
歌舞伎座稽古は
後々
(
のちのち
)
まで三階運動場を使用するが例なり。稽古にかかる前破笠子より葉書にて作者部屋のものを呼集め
手分
(
てわけ
)
なして
書抜
(
かきぬき
)
をかく。
書かでもの記
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
そこで八州の手を頼み、
手分
(
てわけ
)
をいたして調べましたが、何うしても知れません、なか/\な奴でございます。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
三人
(
さんにん
)
が
各自
(
てんで
)
に
手分
(
てわけ
)
をして、
会員
(
くわいゝん
)
を
募集
(
ぼしう
)
する事に
成
(
な
)
つた、学校に
居
(
を
)
る者、
並
(
ならび
)
に
其以外
(
それいぐわい
)
の者をも
語合
(
かたら
)
つて、
惣勢
(
そうぜい
)
二十五
人
(
にん
)
も
得
(
え
)
ましたらうか、
其内
(
そのうち
)
過半
(
くわはん
)
は
予備門
(
よびもん
)
の学生でした
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
渋江氏では、優善が
悶
(
もん
)
を排せんがために酒色の境に
遁
(
のが
)
れたのだろうと思って、
手分
(
てわけ
)
をして料理屋と
妓楼
(
ぎろう
)
とを捜索させた。しかし優善のありかはどうしても知れなかった。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
毀して
手分
(
てわけ
)
て
遣
(
や
)
れば、三十人も五十人も居るから
瞬
(
またた
)
く
間
(
ま
)
に出来て
仕舞
(
しまう
)
うが、それは出来ない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それを手頃の大きさに裂く係ができ、材料を分ける係ができ、そしていよいよ全員が
手分
(
てわけ
)
をして、眼張作業が始まった。紙と布とを飯粒で幾重にも隙間に張りかさねるのだった。
空襲警報
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
上郷
(
かみごう
)
村の熊という男、友人とともに雪の日に六角牛に狩に行き谷深く入りしに、熊の足跡を見出でたれば、
手分
(
てわけ
)
してその跡を
覔
(
もと
)
め、自分は峯の方を行きしに、とある岩の
陰
(
かげ
)
より大なる熊此方を見る。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
村の百姓を頼んで
手分
(
てわけ
)
をして、どろ/\押して参りましたが、もう間に合いは致しません、斬った奴は
疾
(
とう
)
に
家
(
うち
)
へ帰って寝ている時分、百姓
衆
(
しゅ
)
が大勢行って見ると
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼は
一昨年
(
をととし
)
の冬
英吉利
(
イギリス
)
より帰朝するや否や、八方に
手分
(
てわけ
)
して嫁を求めけれども、器量
望
(
のぞみ
)
の
太甚
(
はなはだ
)
しければ、二十余件の縁談皆意に
称
(
かな
)
はで、今日が日までもなほその事に
齷齪
(
あくさく
)
して
已
(
や
)
まざるなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
重二郎を捜しにやった所が、
此方
(
こっち
)
へ来た事は来たが、
直
(
す
)
ぐ横浜へ往ったが、
未
(
まア
)
だ
帰
(
けえ
)
らねえかと云われ、
忰
(
せがれ
)
も驚いて
帰
(
けえ
)
り、
手分
(
てわけ
)
をして諸方を捜したが、一向に知れず
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
まだ私の娘の死骸が分りませんので諸方へ
手分
(
てわけ
)
をして捜している内、
何処其処
(
どこそこ
)
へ
斯
(
こ
)
ういう死骸が流れて来たなどゝ人の噂を聞き、船で
彼方此方
(
あちらこちら
)
捜して永代の橋の処まで来ると
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
直に吉浜から江の浦小田原と
手分
(
てわけ
)
えして尋ねたが知んねいでしまった、何でも山越しに箱根の方へ
遁
(
ぬ
)
げたこんだろうと
後
(
あと
)
で評議イしたことサ、孩児は背中の疵が
大
(
でけ
)
えに血がえらく出たゞから
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
敵の行方は八州へも頼んでえたから、今に関取が出て来れば
手分
(
てわけ
)
えして富五郎を押えて
敲
(
たゝ
)
いたら、
大概
(
たいがい
)
敵は一角に
違
(
ちげ
)
えねえと思ってるくらいだから、機嫌の悪い事が有るなら私にそういって
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
分
常用漢字
小2
部首:⼑
4画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭