“書抜”の読み方と例文
読み方割合
かきぬき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
歌舞伎座稽古は後々のちのちまで三階運動場を使用するが例なり。稽古にかかる前破笠子より葉書にて作者部屋のものを呼集め手分てわけなして書抜かきぬきをかく。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
何の本が見たいといいますと、すぐに本屋を探して買って来てくれますし、何が分らぬといいますと、すぐに図書館で調べて、書抜かきぬきを送ってくれました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
しかし実際をいうと私も憶病なので、丁度ちょうど前月の三十日の晩です、十時頃『四谷』のお岩様の役の書抜かきぬきを読みながら、弟子や家内かないなどと一所いっしょに座敷に居ますと、時々に頭上あたまのうえの電気がポウと消える。
薄どろどろ (新字新仮名) / 尾上梅幸(著)