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後程
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のちほど
「あの、
後程、
内證で
御新姐さんが。
屹と
御待ち
遊ばせよ。
此處に。
可ござんすか。」と
囁いて、すぐに、ちよろりと
消える。
(
第四十圖)また
石で
造つた
裝飾品もありますが、その
中には
後程述べようと
思ふ
日本の
私共の
祖先が
使つた
勾玉の
形に
似た
飾り
物があり
これは、
後程彼女が出逢ったある危機に
於ける、想像を絶した冷静さに
徴しても、外に判断の下し方はない様に見えるのだ。
「
可うがす。ぢや
後程伺ひませう。
今小僧が
一寸出て
居りませんからな」
この事は
後程になって、何度も何度も聞かされた事なんですが。
たゞ
館の
中庭にはあのどるめんの
小さいものを、
原状のまゝ
持つて
來て
据ゑてありますから、
後程庭へ
出て
御覽下さい。
(
否、
何の
貴僧。お
前さん
後程に
私と
一所にお
食べなされば
可のに。
困つた
人でございますよ。)とそらさぬ
愛想、
手早く
同一やうな
膳を
拵えてならべて
出した。
(
何でございますか、
私は
胸に
支へましたやうで、
些少も
欲しくございませんから、
又後程に
頂きましやう、)と
婦人自分は
箸も
取らずに
二ツの
膳を
片つけてな。