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山里
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やまざと
ふりがな文庫
“
山里
(
やまざと
)” の例文
を
鹿
(
じか
)
なく
此
(
こ
)
の
山里
(
やまざと
)
と
詠
(
えい
)
じけむ
嵯峨
(
さが
)
のあたりの
秋
(
あき
)
の
頃
(
ころ
)
——
峰
(
みね
)
の
嵐
(
あらし
)
か
松風
(
まつかぜ
)
か、
尋
(
たづ
)
ぬる
人
(
ひと
)
の
琴
(
こと
)
の
音
(
ね
)
か、
覺束
(
おぼつか
)
なく
思
(
おも
)
ひ、
駒
(
こま
)
を
早
(
はや
)
めて
行
(
ゆ
)
くほどに——
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
山里
(
やまざと
)
の
朧
(
おぼろ
)
に乗じてそぞろ歩く。観海寺の石段を登りながら
仰数
(
あおぎかぞう
)
春星
(
しゅんせい
)
一二三と云う句を得た。余は別に
和尚
(
おしょう
)
に逢う用事もない。逢うて雑話をする気もない。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
天子
(
てんし
)
の
御料
(
ごりよう
)
の、
畑
(
はたけ
)
のある
山里
(
やまざと
)
に
蒔
(
ま
)
いた
青菜
(
あをな
)
も、そこの
吉備
(
きび
)
の
國人
(
くにびと
)
と、
二人
(
ふたり
)
で
摘
(
つ
)
んでゐると、
氣
(
き
)
がはれ/″\とすることよ、といふ
意味
(
いみ
)
のことをいはれたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
試みに
山里
(
やまざと
)
の人に聴けば、ンー、その草なら内の家の裏の岩に幾らも着いていらーと言う処もあろう。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
人
(
ひと
)
住まぬ
山里
(
やまざと
)
なれど春くれば
柳
(
やなぎ
)
はみどり
花
(
はな
)
はくれなゐ
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
▼ もっと見る
他
(
あだ
)
しごとは
思
(
おも
)
ふまじ
左
(
さ
)
るにても
君
(
きみ
)
さまのお
心
(
こゝろ
)
氣
(
き
)
づかはしと
仰
(
あふ
)
ぎ
見
(
み
)
れば
端
(
はし
)
なくも
男
(
をとこ
)
はじつと
直視
(
ながめ
)
ゐたりハツと
俯向
(
うつむ
)
く
櫨
(
はぢ
)
紅葉
(
もみぢ
)
のかげ
美
(
う
)
るはしき
秋
(
あき
)
の
山里
(
やまざと
)
に
茸
(
たけ
)
がりして
遊
(
あそ
)
びし
昔
(
むか
)
しは
蝶々髷
(
てふ/\まげ
)
の
夢
(
ゆめ
)
とたちて
姿
(
すがた
)
やさしき
都風
(
みやこふう
)
たれに
劣
(
おと
)
らん
色
(
いろ
)
なるかは
愁
(
うれ
)
ひを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
花の波立つ雪の
山里
(
やまざと
)
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
此
(
こ
)
の
山里
(
やまざと
)
を、
汽車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
で、
殆
(
ほとん
)
ど
鳥
(
とり
)
の
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
かなかつた
彼
(
かれ
)
は、
何故
(
なぜ
)
か、
谷筋
(
たにすぢ
)
にあらゆる
小禽
(
せうきん
)
の
類
(
るゐ
)
が、
此
(
こ
)
の
巨
(
おほき
)
な
手
(
て
)
の
獵人
(
かりうど
)
のために
狩盡
(
かりつく
)
されるやうな
思
(
おも
)
ひして、
何
(
なん
)
となく
悚然
(
ぞつ
)
とした。
其
(
それ
)
も
瞬時
(
しゆんじ
)
で。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「へえ、御覧の通りの
山里
(
やまざと
)
で」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
里
常用漢字
小2
部首:⾥
7画
“山里”で始まる語句
山里村
山里丸