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小聲
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こゞゑ
一
緒に
行かうとした
時に、
愛ちやんは
王樣が
小聲で、一
體に
其の
仲間の
者どもに
斯う
云はれるのを
聞きました、『
皆な
放免する』
最も
左樣する
前に
老人と
小聲で
一寸と
相談があつたらしく、
金貸らしい
老人は『
勿論のこと』と
言ひたげな
樣子を
首の
振り
方で
見せてたのであつた。
正太は
筆やの
店へ
腰をかけて、
待つ
間のつれ/″\に
忍ぶ
戀路を
小聲にうたへば、あれ
由斷がならぬと
内儀さまに
笑はれて、
何がなしに
耳の
根あかく
アンドレイ、エヒミチは
體裁惡く
思ひながら、
聖像に
接吻した。ミハイル、アウエリヤヌヰチは
唇を
突出して、
頭を
振りながら、
又も
小聲で
祈祷して
涙を
流してゐる。
大旦那はお
歸りに
成つたか、
若旦那はと、これは
小聲に、まだと
聞いて
額に
皺を
寄せぬ。
と、イワン、デミトリチは
小聲で
云つて、
自分の
寐臺の
上に
坐り
込む。
彼は
室内を
歩き
初めたが、
施て
小聲で
又言出す。