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威王
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ゐわう
と。
既に
馳すること
(二九)三
輩し
畢りて、
(三〇)田忌一たび
勝たずして
再び
勝つ。
卒に
王の千
金を
得たり。
是に
於て
忌、
孫子を
威王に
進む。
楚の
威王、
莊周の
賢なるを
聞き、
使をして
(三一)幣を
厚うして
之を
迎へしめ、
(三二)許すに
相と
爲すを
以てす。
莊周笑つて
楚の
使者に
謂つて
曰く
而して
諸矦、
齊に
朝す。
齊の
威王、
大夫をして
古者の
司馬の
兵法を
(三五)追論せしめ、
而して
穰苴((ノ兵法))を
其中に
附け、
因つて
號して
司馬穰苴の
兵法と
曰ふ。
其後、
田常が
簡公を
殺すに
及んで、
盡く
高子・
國子の
族を
滅す。
常の
曾孫和に
至りて
(三三)自立し、
因、
齊の
威王と
爲る。
兵を
用ひ
威を
行ふ、
大に
穰苴の
法に
(三四)放へり。
其後、
魏、
趙を
伐つ。
趙、
急なり。
救を
齊に
請ふ。
齊の
威王、
孫臏を
將とせんと
欲す。
臏、
辭謝して
曰く、
(三一)『
刑餘の
人、
不可なり』と。
是に
於て
乃ち
田忌を
以て
將となして、
孫子を
師となす。
威王、
兵法を
問ひ、
遂に
以て
師と
爲せり。