團栗どんぐり)” の例文
新字:団栗
一寸ちよつとくつさき團栗どんぐりちたやうなかたちらしい。たゞしその風丰ふうばう地仙ちせんかく豫言者よげんしやがいがあつた。小狡こざかしきで、じろりと
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
少年の日のやるせない哀感を唄った『龍舌蘭りゅうぜつらん』と、若くして逝った可憐な最初の奥さんの追憶『團栗どんぐり』とは、ともに美しい散文詩である。
寅彦の作品 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
それだからすでたきぎるべき時期じきすごして、大木たいぼくさうそなへて團栗どんぐりあささらせられるやうにれば、枯葉かれはいさぎよいてからりとさわやかに樹相じゆさうせるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
按摩あんまどのは、團栗どんぐりごととがつたあたまで、黒目金くろめがねけて、しろ筒袖つゝそで上被うはつぱりで、革鞄かはかばんげて、そくにつて、「お療治れうぢ。」とあらはれた。——勝手かつてちがつて、わたし一寸ちよつと不平ふへいだつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
うらやましさうにながめながら、喜多八きたはち曠野あらのちた團栗どんぐりで、とぼんとしてつてた。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もつとそれまでにも、小當こあたりにあたることは、板屋いたやはし團栗どんぐりことならずで、蜘蛛くもごと袖褄そでつまいてたのを、やなぎかぜけつながしつ、擦拔すりぬけるせてところ義理ぎりあるおとうと内氣うちきをんな
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)