“どんぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
団栗80.9%
團栗10.6%
団粟2.1%
橡栗2.1%
鈍愚利2.1%
鈍栗2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父親はにがてらしい、家来のなかで黒板権兵衛というのも、ひげなんぞはやして団栗どんぐりまなこで、ちょっとゆだんができないかもしれない。
桑の木物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
それだからすでたきぎるべき時期じきすごして、大木たいぼくさうそなへて團栗どんぐりあささらせられるやうにれば、枯葉かれはいさぎよいてからりとさわやかに樹相じゆさうせるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
呼ばわり連れると、ひょいひょいと三人出た……団粟どんぐりほどな背丈を揃えて、紋羽もんばの襟巻をくびに巻いた大屋様。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
弟どもも一人一人の知行はえながら、これまで千石以上の本家によって、大木の陰に立っているように思っていたのが、今は橡栗どんぐり背競せいくらべになって、ありがたいようで迷惑な思いをした。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
旅は人の心を空ッポにするものぢやよ。そのくせひどく感動しやすくなるもんだから、貴公のやうな鈍愚利どんぐりでも時あればむやうに酒が恋しくなるかも知れん。
道也先生は黙然もくねんとしている。鈍栗どんぐり煙草たばこをすぱすぱむ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)