“どんぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
団栗80.4%
團栗10.9%
団粟2.2%
橡栗2.2%
鈍愚利2.2%
鈍栗2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、真面目まじめで、無口で、からだは図ぬけて大きく、固肥かたぶとりという方で、団栗どんぐりのような眼をもっている。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
其二は八代目一人がばうを送る文で、「此品いかが敷候へども御霊前へ奉呈上度如斯御座候」と云ひ、末に「廿二日、団栗どんぐり、伊沢様」と書してある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
岨道そばみちの森の上から、杓を持った金釦きんぼたん団栗どんぐりころげに落ちてのめったら、余程よっぽど……妙なものが出来たろうと思います。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
按摩あんまどのは、團栗どんぐりごととがつたあたまで、黒目金くろめがねけて、しろ筒袖つゝそで上被うはつぱりで、革鞄かはかばんげて、そくにつて、「お療治れうぢ。」とあらはれた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一寸ちよつとくつさき團栗どんぐりちたやうなかたちらしい。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
呼ばわり連れると、ひょいひょいと三人出た……団粟どんぐりほどな背丈を揃えて、紋羽もんばの襟巻をくびに巻いた大屋様。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
弟どもも一人一人の知行はえながら、これまで千石以上の本家によって、大木の陰に立っているように思っていたのが、今は橡栗どんぐり背競せいくらべになって、ありがたいようで迷惑な思いをした。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そのくせひどく感動しやすくなるもんだから、貴公のやうな鈍愚利どんぐりでも時あればむやうに酒が恋しくなるかも知れん。
道也先生は黙然もくねんとしている。鈍栗どんぐり煙草たばこをすぱすぱむ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)