“どんぐり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
団栗80.0%
團栗11.1%
団粟2.2%
橡栗2.2%
鈍愚利2.2%
鈍栗2.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西南角の土塁の彼方には、遙かに、草原と、黄土の上の青畑と、団栗どんぐりや、楢や、アカシヤの点々たる林が展開していた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
初めは、にやにや笑っていたが、坐ると、大きな口を真面目にむすび、伯父の顔いろを、団栗どんぐりのような眼でじっと見ていた。
(新字新仮名) / 吉川英治(著)
もつとそれまでにも、小當こあたりにあたることは、板屋いたやはし團栗どんぐりことならずで
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うらやましさうにながめながら、喜多八きたはち曠野あらのちた團栗どんぐり
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
呼ばわり連れると、ひょいひょいと三人出た……団粟どんぐりほどな背丈を揃えて、紋羽もんばの襟巻をくびに巻いた大屋様。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
弟どもも一人一人の知行はえながら、これまで千石以上の本家によって、大木の陰に立っているように思っていたのが、今は橡栗どんぐり背競せいくらべになって、ありがたいようで迷惑な思いをした。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
そのくせひどく感動しやすくなるもんだから、貴公のやうな鈍愚利どんぐりでも時あればむやうに酒が恋しくなるかも知れん。
道也先生は黙然もくねんとしている。鈍栗どんぐり煙草たばこをすぱすぱむ。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)