“橡栗”の読み方と例文
読み方割合
どんぐり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
面の細い奴が被ると、椎の実をさかさにしたやうで、面の大きい奴が被ると、橡栗どんぐりを倒にしたやうだ。己は断じてあんな皿を頭にはのつけないのだ。
田楽豆腐 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
弟どもも一人一人の知行はえながら、これまで千石以上の本家によって、大木の陰に立っているように思っていたのが、今は橡栗どんぐり背競せいくらべになって、ありがたいようで迷惑な思いをした。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)