『木枯の酒倉から（こがらしのさかぐらから）：――聖なる酔つ払ひは神々の魔手に誘惑された話――（――せいなるよっぱらいはかみがみのまのてにゆうわくされたはなし――）』

木枯の荒れ狂ふ一日、僕は今度武蔵野に居を卜さうと、ただ一人村から村を歩いてゐたのです。物覚えの悪い僕は物の二時間とたたぬうちに其の朝発足した、とある停車場への戻り道を混がらがせてしまつたのですが、根が無神経な男ですから、ままよ、いい処が見つ …

著者	坂口安吾
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「言葉　第二号」「言葉」発行所、1931（昭和6）年1月1日
文字種別	新字旧仮名
読書目安時間	約23分（500文字/分）
朗読目安時間	約38分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

生（ナ） 周（マワリ） 輩（トモガラ） 焦燥（アセ） 賢（サカシ） 乃公（ダイコウ） 唵（オーム） 呪（のろい） 谷（きわ） 遜（ゆず） 自在（シジ） 觴（さかずき） 瞠若（どうじゃく） 窖（あなぐら） 箆棒（べらぼう） 罅（ひび） 見涯（みはて） 澆季（ぎょうき） 雑（まじ） 畢（おわ） 泌（し） 果敢（はか） 心算（つもり） 弓坐（ダヌラーサナ） 居堪（いたたま） 嬥歌（かがい） 天竺（てんじく） 塒（ねぐら） 周章（あわ） 叢（くさむら） 及腰（およびごし）

題名が同じ作品

木枯の酒倉から：聖なる酔っ払いは神々の魔手に誘惑された話 （新字新仮名）／ 坂口安吾 （著）