“嬥歌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かがい50.0%
かゞひ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もしや婆羅門の「いらつめ」「いらつこ」が古い日本の嬥歌かがいさながらに木々を縫うていはしまいかと奥深く杜をうかがったのだけれど、渡るものは風ばかりで、それでも気のせいか
もしや婆羅門の「いらつめ」「いらつこ」が古い日本の嬥歌かがいさながらに木々を縫ふてゐはしまいかと奥深く杜をうかがつたのだけれど、渡るものは風ばかりで、それでも気のせいか
又山は上代にあつては所謂嬥歌かゞひや歌垣で、若い男女の縁結えんむすびの役目を勤めて居たものだが、末代になつては博徒のために男を磨く戦場の役目を務めて居る。
侠客の種類 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
「若菜集」を讀む前にませてゆがんだ或種の思想をいだいてればこそ他に無垢なる光明世界のあるのを見ないのであらう。輝けるわかき世——それが「若菜集」の世界である、嬥歌かゞひにはである。
新しき声 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)