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噴
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は
ふりがな文庫
“
噴
(
は
)” の例文
おりから煙を
噴
(
は
)
き地をとどろかして、
神戸
(
こうべ
)
行きの列車は東より来たり、まさに
出
(
い
)
でんとするこなたの列車と相ならびたり。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
こんな小さな
家
(
うち
)
だって、これは
譬
(
たと
)
えば、電気の
釦
(
ぼたん
)
だ。
捻
(
ひね
)
る、押すか、一たび指が動けば、横浜、神戸から大船が
一艘
(
いっぱい
)
、波を切って煙を
噴
(
は
)
くんだ。喝!
雪柳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
長閑に一服吸ふて線香の烟るやうに
緩〻
(
ゆる/\
)
と烟りを
噴
(
は
)
き出し、思はず知らず
太息
(
ためいき
)
吐いて、多分は
良人
(
うち
)
の手に入るであらうが憎いのつそりめが
対
(
むか
)
ふへ廻り
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
それをこの際あらかた
噴
(
は
)
き出してしまわねばならぬというのは、新吉にとってちょっと苦痛であった。新吉はこうした大業な式を挙げるつもりはなかった。
新世帯
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
鉄瓶
(
てつびん
)
の湯気は雲を
噴
(
は
)
くこと
頻
(
しきり
)
なれど、更に背面を圧する
寒
(
さむさ
)
は
鉄板
(
てつぱん
)
などや負はさるるかと、飲めども多く
酔
(
ゑ
)
ひ成さざるに、直行は後を
牽
(
ひ
)
きて
已
(
や
)
まず、お峯も
心祝
(
こころいはひ
)
の数を過して
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
この節、浅間は日によって八回も煙を
噴
(
は
)
くことがある。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
火を
噴
(
は
)
く山もあれなど思ふ
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
長閑
(
のどか
)
に一服吸うて線香の煙るように
緩々
(
ゆるゆる
)
と煙りを
噴
(
は
)
き
出
(
いだ
)
し、思わず知らず
太息
(
ためいき
)
吐
(
つ
)
いて、多分は
良人
(
うち
)
の手に入るであろうが憎いのっそりめが
対
(
むこ
)
うへ
廻
(
まわ
)
り
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
……
當時
(
たうじ
)
のもの
可恐
(
おそろし
)
さは、われ
等
(
ら
)
の
乘漾
(
のりたゞよ
)
ふ
地
(
ち
)
の
底
(
そこ
)
から、
火焔
(
くわえん
)
を
噴
(
は
)
くかと
疑
(
うたが
)
はれたほどである。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
噴
(
は
)
く
紅
(
くれなゐ
)
の光には
若菜集
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
……
欄干
(
らんかん
)
に
胸
(
むね
)
を
壓
(
おさ
)
へて、
故郷
(
ふるさと
)
の
空
(
そら
)
とも
分
(
わ
)
かぬ、
遙
(
はる
)
かな
山
(
やま
)
の
頂
(
いたゞき
)
が
細
(
ほそ
)
い
煙
(
けむり
)
を
噴
(
は
)
くのを
見
(
み
)
れば、あれが
身
(
み
)
を
焚
(
や
)
く
炎
(
ほのほ
)
かと
思
(
おも
)
ひ、
石
(
いし
)
の
柱
(
はしら
)
に
背
(
せ
)
を
凭
(
もた
)
れて、
利鎌
(
とがま
)
の
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
る
時
(
とき
)
は、それも
身
(
み
)
を
斬
(
き
)
る
刃
(
やいば
)
かと
思
(
おも
)
つたんです。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
噴
常用漢字
中学
部首:⼝
15画
“噴”を含む語句
噴出
噴飯
噴水
噴井
噴泉
噴嚔
噴火
噴火口
噴煙
噴火山
噴霧
噴溢
噴騰
噴火孔
噴霧器
噴井戸
噴笑
噴飯材料
大噴火
噴気孔
...