トップ
>
傳手
>
つて
ふりがな文庫
“
傳手
(
つて
)” の例文
新字:
伝手
其
(
そ
)
の
後
(
のち
)
、
江戸
(
えど
)
で
元二
(
げんじ
)
が
身
(
み
)
を
置
(
お
)
いた
處
(
ところ
)
は、
本所南割下水
(
ほんじよみなみわりげすゐ
)
に
住
(
す
)
んで
祿千石
(
ろくせんごく
)
を
領
(
りやう
)
した
大御番役
(
おほごばんやく
)
服部式部邸
(
はつとりしきぶてい
)
で、
傳手
(
つて
)
を
求
(
もと
)
めて
同
(
おな
)
じ
本所林町
(
ほんじよはやしちやう
)
、
家主
(
いへぬし
)
惣兵衞店
(
そうべゑたな
)
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
知合から知合を
辿
(
たど
)
つて、向柳原の叔母さんのところへ來て、——お前さんに
傳手
(
つて
)
があるちう話を聞いて來たが、錢形の親分さんに逢はせて貰れえ
度
(
て
)
え
銭形平次捕物控:173 若様の死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ハリーがかういふ悲慘な境遇に陷つた時、都合のよい機會と、ある
傳手
(
つて
)
とで、バス勳章第三等陸軍少將トマス・ヴァンデラー卿の秘書役の地位を得る事になつた。
帽子箱の話
(旧字旧仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
待て夜食の
支度
(
したく
)
して爰を立出泉州
堺
(
さかひ
)
に着し
知音
(
ちいん
)
の方を尋ねけるに其知音と云は至つて
貧敷
(
まづしく
)
日々人に
雇
(
やと
)
はれ
幽
(
かす
)
かなる
煙
(
けふ
)
りも立兼ねるものなりしが先爰に
匿
(
かく
)
れて
逗留
(
とうりう
)
し能き
傳手
(
つて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
かくしてかの女のところへ
傳手
(
つて
)
をもとめて「いかなる人ぞや」と逢ひに來るものがあり、人を介しておくりものをして來るものがあり、そして原稿の註文は殺到する、おもての表札はぬすまれる
「樋口一葉全集第二巻」後記
(旧字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
▼ もっと見る
不幸
(
ふかう
)
の
由來
(
もと
)
に
悟
(
さと
)
り
初
(
そ
)
めて、
父
(
ちヽ
)
戀
(
こひ
)
し
母
(
はヽ
)
戀
(
こひ
)
しの
夜半
(
よは
)
の
夢
(
ゆめ
)
にも、
咲
(
さ
)
かぬ
櫻
(
さくら
)
に
風
(
かぜ
)
は
恨
(
うら
)
まぬ
獨
(
ひと
)
りずみの
願
(
ねが
)
ひ
固
(
かた
)
くなり、
包
(
つヽ
)
むに
洩
(
もれ
)
ぬ
身
(
み
)
の
素性
(
すじやう
)
、
人
(
ひと
)
しらねばこそ
樣々
(
さま/″\
)
の
傳手
(
つて
)
を
求
(
もと
)
めて、
香山
(
かやま
)
の
令孃
(
ひめ
)
と
立
(
た
)
つ
名
(
な
)
くるしく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我に
難面
(
つれな
)
きも御邊に義理を立つる爲と、心に
嫉
(
ねた
)
ましく思ひ、彼の老女を
傳手
(
つて
)
に御邊が事、色々惡樣に言ひなせし事、いかに戀路に迷ひし人の常とは言へ、今更我れながら心の程の怪しまるゝばかり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
俺よりも確かな
傳手
(
つて
)
があると思つて、先づ不快を催した。
病院の窓
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
姫
(
ひめ
)
も
同
(
おな
)
じ
思
(
おも
)
ひながら、
逢
(
あ
)
ふべき
傳手
(
つて
)
は
更
(
さら
)
に
少
(
すく
)
なし。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
お袋が
臍
(
へそ
)
くりでやらしてゐた、この茶店まで立ち
腐
(
ぐさ
)
れになり、俺達二人は長い間食ふや食はずの路頭に迷つた上、
讐
(
かたき
)
が討ちたいばかりに
傳手
(
つて
)
を求めて、弟の俺が、お前のところへ奉公に上がつたんだ
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
枕に付せけるが翌日長庵は早々支度を
爲
(
な
)
し麹町を立出吉原さして
急
(
いそぎ
)
けり爰に吉原江戸町二丁目の
丁字屋
(
ちやうじや
)
半藏と云る
遊女屋
(
いうぢよや
)
は其頃での
繁昌
(
はんじやう
)
の家にて
貴賤
(
きせん
)
の
客人
(
まろうど
)
引
(
ひき
)
も
切
(
きら
)
ず
然
(
され
)
ば此丁字屋方へ
賣込
(
うりこま
)
んと
傳手
(
つて
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
傳
部首:⼈
13画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“傳”で始まる語句
傳
傳言
傳説
傳染
傳記
傳授
傳播
傳來
傳聞
傳次