保證ほしよう)” の例文
新字:保証
おそこそいてたんだがりんのにや保證人ほしようにんくつちや駄目だめだつちから、ちかくぢやあるしおめえに保證ほしようつてもれえてえとおもつてな
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
正否せいひのほどは保證ほしようがたいが、それはとにかくこんな些細ささい事物じぶつまで科學的かがくてき整理せいりせられてゐることは歎賞たんしようあたひするであらう。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
産婆さんば出産しゆつさんのあつたつい一週間しうかんまへて、丁寧ていねい胎兒たいじ心臟しんざうまで聽診ちやうしんして、至極しごく御健全ごけんぜんだと保證ほしようしてつたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
加之それに自分の分としては財産ざいさんも幾分別になツて、生活の安全も保證ほしようされてあるから、夫人に取ツては、何方がツてもけてもカラ平氣だ。そこでらざるおせツかいをせぬ事としてまし返ツてゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
宗助そうすけ御米およねたいして永久えいきう天氣てんき保證ほしようするわけにもかなかつた。御米およねらないまへ是非ぜひ屏風びやうぶれともひかねた。二人ふたりかほ見合みあはしてわらつてゐた。やがて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
さうしたら村落むらにえゝ鹽梅あんべえうちあるもんだからりて身上しんしやうたせべとおもつて保證ほしようつてくろつちつたところがたえした挨拶あいさつなのさ、三十せんか五十せん家賃やちんをねえ
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
今迄いままで平生へいぜいとほ機嫌きげんよくはなしてゐただけに、宗助そうすけこの言葉ことばいて一寸ちよつとおどろいたが、たいしたことでもないと御米およね保證ほしように、やうや安心あんしんしてすぐやす支度したくをさせた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
不便ふびんだんべぢやねえかねえ不具かたわおひのことをねえ、保證ほしようつたくれえ身上しんしやうつぶれるつち挨拶あいさつなのさ、ねえこれ、年齡としとつちやこつちのおとつゝあんさきみじけえのに心底しんてえのえゝものでなくつちや
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)