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佳
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か
ふりがな文庫
“
佳
(
か
)” の例文
山中
(
さんちう
)
江
(
え
)
の
浦
(
うら
)
にて
晝食
(
ちうじき
)
、
古代
(
こだい
)
そつくりの
建場
(
たてば
)
ながら、
酒
(
さけ
)
の
佳
(
か
)
なる
事
(
こと
)
驚
(
おどろ
)
くばかり、
斑鯛
(
ふだひ
)
?の
煮肴
(
にざかな
)
、
蛤
(
はまぐり
)
の
汁
(
つゆ
)
、
舌
(
した
)
をたゝいて
味
(
あぢは
)
ふに
堪
(
た
)
へたり。
熱海の春
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一、俳諧連歌における各句の接続は多く
不即不離
(
ふそくふり
)
の間にあり、
密着
(
みっちゃく
)
せる句多くは
佳
(
か
)
ならず、一見無関係なるが如き句必ずしも
悪
(
あ
)
しからず。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
利休が
佳
(
か
)
なりとした物を世人は佳なりとした。利休がおもしろいとし、貴しとした物を、世人はおもしろいとし、貴しとした。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
家を離るるときはその教則、風習
佳
(
か
)
なるの地といえども、擾乱誘惑の害なき
能
(
あた
)
わず。かつ良師良友といえども、その情その父母の訓育とは
自
(
おのずか
)
ら
径庭
(
けいてい
)
あり。
教育談
(新字新仮名)
/
箕作秋坪
(著)
土地は
高燥
(
こうそう
)
にして平面、海に面して前に
遮
(
さえぎ
)
るものなし、空気清く眺望
佳
(
か
)
なり、義塾唯一の資産にして、今これを売ろうとしたらば、むかし
御払下
(
おはらいさげ
)
の原価五百何十円は
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
▼ もっと見る
露宿をなして以来此汁を
啜
(
すす
)
ること二回、
其味
(
そのあじ
)
甚
(
はなはだ
)
佳
(
か
)
なり、
加
(
くわ
)
ふるに
鰹
(
かつほ
)
の煑出しを以てす、
偶々
(
たま/\
)
汁を
作
(
つく
)
ることあるも常に
味噌
(
みそ
)
を入るるのみなれば、当夜の如き
良菌
(
りやうきん
)
を得たるときは
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
今市中の坂にして眺望の
佳
(
か
)
なるものを挙げんか。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その味の
佳
(
か
)
なる事また
都門半腐
(
ともんはんぷ
)
の者に似ず
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
晉
(
しん
)
の
少主
(
せうしゆ
)
の
時
(
とき
)
、
婦人
(
ふじん
)
あり。
容色
(
ようしよく
)
艷麗
(
えんれい
)
、
一代
(
いちだい
)
の
佳
(
か
)
。
而
(
しか
)
して
帶
(
おび
)
の
下
(
した
)
空
(
むな
)
しく
兩
(
りやう
)
の
足
(
あし
)
ともに
腿
(
もゝ
)
よりなし。
餘
(
よ
)
は
常人
(
じやうじん
)
に
異
(
こと
)
なるなかりき。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
虁龍
(
きりゅう
)
高位に在りは建文帝をいう。山霊蔵するを
容
(
ゆる
)
さず以下数句、
燕王
(
えんおう
)
に
召出
(
めしいだ
)
されしをいう。神龍氷湫より起るの句は、燕王
崛起
(
くっき
)
の事をいう。
道
(
い
)
い得て
佳
(
か
)
なり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
為
(
た
)
めに一人も
中毒
(
ちうどく
)
に
逢
(
あ
)
ひしものなし、此他
飯
(
めし
)
の如き如何なる下等米と
雖
(
いへど
)
も如何なる
塵芥
(
じんかい
)
を
混
(
こん
)
ずると雖も、其味の
佳
(
か
)
なる山海の
珍味
(
ちんみ
)
も及ばざるなり、余の小食家も
常
(
つね
)
に一回凡そ四合を
食
(
しよく
)
したり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
佳
常用漢字
中学
部首:⼈
8画
“佳”を含む語句
佳味
佳人
絶佳
佳肴
佳什
佳境
佳節
佳人意漸疎
佳婿
佳香
佳水
佳麗
佳酒
西湖佳話
佳句
佳否
佳饌
美酒佳肴
佳吟
佳耦
...