“御払下”の読み方と例文
読み方割合
おはらいさげ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地は高燥こうそうにして平面、海に面して前にさえぎるものなし、空気清く眺望なり、義塾唯一の資産にして、今これを売ろうとしたらば、むかし御払下おはらいさげの原価五百何十円は
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
如何どうかしてこれ御払下おはらいさげにして貰いたいと様々思案の折柄、当時政府に左院と称して議政局のようなものがたって居て、その左院の議員中に懇意こんいの人があるからその人に面会
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
翌朝東京府に代理の者を差出し御払下おはらいさげを願うて、代金を上納せんと金を出した処が、府庁にも昨日発令したばかりで出願者は一人もなし、マダ帳簿も出来ず、上納金請取の書式も出来ずとうから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)