“下谷御徒町”の読み方と例文
読み方割合
したやおかちまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表通りから笛やかねや太鼓の、にぎやかな祭囃まつりばやしが聞えてきた。下谷御徒町したやおかちまちの裏にいたときで、秋祭の始まった晩のことだった。
枡落し (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
下谷御徒町したやおかちまちに住んでいる諸住もろずみ伊四郎という御徒士おかち組の侍が、よんどころない用向きの帰り路に日本橋の浜町河岸を通った。
異妖編 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
毎日午後に、下谷御徒町したやおかちまちにいた師匠むらくの家に行き、何やかやと、その家の用事を手つだい、おそくも四時過には寄席の楽屋に行っていなければならない。
雪の日 (新字新仮名) / 永井荷風(著)