“せんたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蘚苔56.5%
船躰13.0%
千態8.7%
船體4.3%
戦態4.3%
船体4.3%
鮮苔4.3%
鮮鯛4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幌内ほろない川沿岸の一円の地帯で、つまり蘚苔せんたい類の堆積で深い幾段もの層を成しているのですね。下層は土に化したように、こう黒く、や、これがそれです。」
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
わたくしむねをどらしつゝその船躰せんたい熟視じゆくししたが、あゝ、くも不思議ふしぎなる、くも強堅きようけんなる、船艦せんかんがまたとあらうか、わたくしその外形ぐわいけい一見いつけんしたばかりで、じつその船形せんけい巧妙こうめう不思議ふしぎなるにおどろいたが
かれたる老樹折れてみちよこたはりたるをこゆるは臥竜を踏がごとし。一条ひとすぢ渓河たにかはわたり猶登る事半里ばかり、右に折れてすゝみ左りにまがりてのぼる。奇木きぼく怪石くわいせき千態せんたいじやう筆を以ていひがたし。
『これが、わたくし秘密ひみつ製造せいざうしつゝある、海底戰鬪艇かいていせんとうていです。』と、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさおもむろに右手ゆんでげて、その船體せんたいゆびざした。
此時このときたちまわたくしとまつたのはこの不思議ふしぎなる洞中造船所どうちゆうざうせんじよ中央ちうわうくらゐして、凹凸おうとついわかたち自然しぜん船臺せんだいをなしたるところ其處そこいま工事中こうじちゆうの、一種いつしゆ異樣ゐやう船體せんたいみとめられたのである。
龐統は、幕将の魏延ぎえん黄忠こうちゅうなどに、何事かささやいて、一歩一歩のあいだにも、戦態せんたいを作りながら前進していた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
るまにふる船体せんたいこわれてしまい、金持かねもちも、わか船員せんいんしずんでしまえば、また船長せんちょうもその姿すがた見失みうしってしまいました。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この瓦壁の中央のややくぼみたる処に横臥したる一女神の像を安置してあるが、鮮苔せんたいいたずらに壁上に青くして千載の昔を忍ばしむるが如く、神像の手と首は既に欠け失われて
法窓夜話:02 法窓夜話 (新字新仮名) / 穂積陳重(著)
秀家から氏房の陣へ使者を送つて、長々の防戦御見事、軽少ながら籠城の積鬱を慰めていたゞきたいと云つて、南部酒と鮮鯛せんたいを持たせてやつた。
二流の人 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)