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せんたい
『これが、
私の
秘密に
製造しつゝある、
海底戰鬪艇です。』と、
櫻木海軍大佐は
徐ろに
右手を
擧げて、
其船體を
指した。
此時忽ち
私の
眼に
留つたのは
此不思議なる
洞中造船所の
中央に
位して、
凹凸の
岩の
形が
自然に
船臺をなしたる
處、
其處に
今や
工事中の、
一種異樣の
船體が
認められたのである。
『
電光艇の
船體には、
何も
異状はありませんが——。』といひながら、
眤と
私の
顏を
眺めて