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『おさん』
ふりがな文庫
『
おさん
(
)
』
たましいの、抜けたひとのように、足音も無く玄関から出て行きます。私はお勝手で夕食の後仕末をしながら、すっとその気配を背中に感じ、お皿を取落すほど淋しく、思わず溜息をついて、すこし伸びあがってお勝手の格子窓から外を見ますと、かぼちゃの蔓のうね …
著者
太宰治
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「改造」1947(昭和22)年10月
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約21分(500文字/分)
朗読目安時間
約35分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
生
(
な
)
食
(
しょく
)
振
(
ぶ
)
手拭
(
てぬぐ
)
喧嘩
(
げんか
)
蒸
(
むし
)
暑気
(
しょき
)
於
(
お
)
或
(
あ
)
縁
(
えん
)
堪
(
た
)
蛇
(
じゃ
)
醜聞
(
しゅうぶん
)
窓縁
(
まどべり
)
門口
(
かどぐち
)
紙治
(
かみじ
)
開襟
(
かいきん
)
筈
(
はず
)
際
(
きわ
)
頬
(
ほお
)
竹藪
(
たけやぶ
)
顎
(
あご
)
綺麗
(
きれい
)
空巣
(
あきす
)
眺
(
なが
)
真似
(
まね
)
盆
(
ぼん
)
痩
(
や
)
疎開
(
そかい
)
留守
(
るす
)
麻
(
あさ
)
蚊帳
(
かや
)
財布
(
さいふ
)
見栄
(
みえ
)
襖
(
ふすま
)
装
(
よそお
)
袂
(
たもと
)
較
(
くら
)
蛾
(
が
)
這
(
は
)
身悶
(
みもだ
)
逢
(
あ
)
蔓
(
つる
)
濡
(
ぬ
)
蒲団
(
ふとん
)
肌寒
(
はださむ
)
翌
(
あく
)
罹災
(
りさい
)
内緒
(
ないしょ
)
団欒
(
だんらん
)
嘘
(
うそ
)
喉
(
のど
)
呟
(
つぶや
)
呆
(
あき
)
吹聴
(
ふいちょう
)
吊
(
つ
)
利巧
(
りこう
)
凄
(
すご
)
坪
(
つぼ
)
優
(
やさ
)
傍
(
そば
)
俄雨
(
にわかあめ
)
依
(
よ
)
伺
(
うかが
)
事毎
(
ことごと
)
乞食
(
こじき
)
下手
(
へた
)
上戸
(
じょうご
)
押入
(
おしいれ
)
煽
(
あお
)
煩悶
(
はんもん
)
七輪
(
しちりん
)
溜息
(
ためいき
)
淋
(
さび
)
涼
(
すず
)
殊
(
こと
)
棲
(
す
)
旦那
(
だんな
)
生垣
(
いけがき
)
或
(
ある
)
憂鬱
(
ゆううつ
)
慕
(
した
)
恰好
(
かっこう
)
微笑
(
ほほえ
)
幽
(
かす
)
就
(
つ
)
孫文
(
そんぶん
)
姙娠
(
にんしん
)