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麥藁
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むぎわら
ふりがな文庫
“
麥藁
(
むぎわら
)” の例文
新字:
麦藁
太
(
ふと
)
い
麥藁
(
むぎわら
)
には
必
(
かなら
)
ず
一方
(
いつぱう
)
に
節
(
ふし
)
のあるのが
要
(
い
)
ります。それが
出來
(
でき
)
ましたら、
細
(
ほそ
)
い
方
(
はう
)
の
麥藁
(
むぎわら
)
を
太
(
ふと
)
い
麥藁
(
むぎわら
)
の
裂
(
さ
)
けたところへ
差
(
さ
)
し
込
(
こ
)
むやうになさい。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
鐵砲玉
(
てつぱうだま
)
は
麥藁
(
むぎわら
)
の
籠
(
かご
)
へも
入
(
い
)
れられた。
與吉
(
よきち
)
はそれを
大事相
(
だいじさう
)
に
持
(
も
)
つては時
ゝ
(
とき/″\
)
覗
(
のぞ
)
きながら、おつぎが
炊事
(
すゐじ
)
の
間
(
あひだ
)
を
大人
(
おとな
)
しくして
坐
(
すわ
)
つて
居
(
ゐ
)
るのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
路地の入口に
麥藁
(
むぎわら
)
をつんで、それに火を附けたものらしく、燃え上がる
焔
(
ほのほ
)
は一時飴屋の甚助の軒先に迫りましたが、番太の吉六が、番手桶の水を持つて來てザツと掛けると
銭形平次捕物控:188 お長屋碁会
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
ナニ、
青
(
あを
)
いんでもかまひませんが、なるなら
黄色
(
きいろ
)
い
方
(
はう
)
がいゝ。
麥
(
むぎ
)
は
熟
(
じゆく
)
するほど
丈夫
(
ぢやうぶ
)
ですからね。この
細
(
ほそ
)
い
麥藁
(
むぎわら
)
の
穗先
(
ほさき
)
の
方
(
はう
)
を
輕
(
かる
)
く
折
(
を
)
つてお
置
(
お
)
きなさい。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
初秋
(
しよしう
)
の
風
(
かぜ
)
が
吊放
(
つりはな
)
しの
蚊帳
(
かや
)
の
裾
(
すそ
)
をさら/\と
吹
(
ふ
)
いて、
疾
(
とう
)
から
玉蜀黍
(
たうもろこし
)
が
竈
(
かまど
)
の
灰
(
はひ
)
の
中
(
なか
)
でぱり/\と
威勢
(
ゐせい
)
よく
燃
(
も
)
える
麥藁
(
むぎわら
)
の
火
(
ひ
)
に
燒
(
や
)
かれて、
其
(
そ
)
の
殼
(
から
)
がそつちにもこつちにも
捨
(
す
)
てられる。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
成程
(
なるほど
)
麥
(
むぎ
)
の
言
(
い
)
ふ
通
(
とほ
)
りにしましたら、
子供
(
こども
)
らしい
翫具
(
おもちや
)
が
出來
(
でき
)
ました。
細
(
ほそ
)
い
麥藁
(
むぎわら
)
を
下
(
した
)
から
引
(
ひ
)
く
度
(
たび
)
に、
麥
(
むぎ
)
の
穗先
(
ほさき
)
が
動
(
うご
)
きまして、『
今日
(
こんにち
)
は、
今日
(
こんにち
)
は』と
言
(
い
)
ふやうに
見
(
み
)
えました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
其
(
そ
)
の
間
(
あひだ
)
には
與吉
(
よきち
)
を
背負
(
せお
)
つて
林
(
はやし
)
の
中
(
なか
)
を
歩
(
ある
)
いて
竹
(
たけ
)
の
竿
(
さを
)
で
作
(
つく
)
つた
鍵
(
かぎ
)
の
手
(
て
)
で
枯枝
(
かれえだ
)
を
採
(
と
)
つては
麁朶
(
そだ
)
を
束
(
たば
)
ねるのが
務
(
つとめ
)
であつた。おつぎは
麥藁
(
むぎわら
)
で
田螺
(
たにし
)
のやうな
形
(
かたち
)
に
捻
(
よぢ
)
れた
籠
(
かご
)
を
作
(
つく
)
つてそれを
與吉
(
よきち
)
へ
持
(
も
)
たせた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
麥
部首:⿆
11画
藁
漢検準1級
部首:⾋
17画
“麥藁”で始まる語句
麥藁帽
麥藁俵
麥藁帽子