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鍛冶
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かぢ
ふりがな文庫
“
鍛冶
(
かぢ
)” の例文
鍛冶
(
かぢ
)
は
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
仕事
(
しごと
)
が
支
(
つか
)
へて
居
(
ゐ
)
たが、それでも
恁
(
か
)
ういふ
職業
(
しよくげふ
)
に
缺
(
か
)
くべからざる
道具
(
だうぐ
)
といふと
何處
(
どこ
)
でもさういふ
例
(
れい
)
の
速
(
すみやか
)
に
拵
(
こしら
)
へてくれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
ちよつとの間、
鍛冶
(
かぢ
)
屋の前に立つてゐた。いつもは鍛冶屋の仕事は、いつまで見てゐても面白いのだ。しかし今日はそれもつまらなく見える。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
彼等に依つて、わが国の建築、造船、裁縫、
鍛冶
(
かぢ
)
、機織、製陶などの技術は、全く革命的な進歩を遂げたのである。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
さて又
余
(
よ
)
がかの
鍛冶
(
かぢ
)
屋が玉のはなしをきゝしは文政二年の春なり、今より四五十年以前とあれば、
鍛冶
(
かぢ
)
が玉を
砕
(
くだ
)
きたるは安永のすゑか天明のはじめなるべし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
武士
他
(
かれ
)
らにむかひて、此の家何者が住みしぞ。県の何某が
女
(
め
)
のここにあるはまことかといふに、
鍛冶
(
かぢ
)
の翁はひ出でて、さる人の名は
一八八
かけてもうけたまはらず。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
鍛冶
(
かぢ
)
町の質屋上總屋勘兵衞の店に押し込み、有金三百兩を出させた上、主人の勘兵衞に傷を負はせて逃げ出したところを突き留め、三十八人の人數が八方から取詰めて
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それどころか、機械師とか、西洋
鍛冶
(
かぢ
)
などと云つて到る所で青服姿を珍らしがつて尊敬する風だつた。職工自身でも自分の職業は立派で
高尚
(
かうしやう
)
であると云ふ誇りを
抱
(
いだ
)
いてゐたのだ。
ある職工の手記
(新字旧仮名)
/
宮地嘉六
(著)
他の梯は
窖
(
あなぐら
)
住まひの
鍛冶
(
かぢ
)
が家に通じたる貸家などに向ひて、
凹字
(
あふじ
)
の形に引籠みて立てられたる、此三百年前の遺跡を望む毎に、心の恍惚となりて暫し佇みしこと幾度なるを知らず。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「佐喜の浜の
鍛冶
(
かぢ
)
の母を呼うで来い」「佐喜の浜の鍛冶の母……」
鍛冶の母
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
この村に
鍛冶
(
かぢ
)
が
鋼鉄
(
かうてつ
)
を鍛へ居り
鎚
(
つち
)
のひびきも
日本
(
にほん
)
に似たり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
鍛冶
(
かぢ
)
の
祖
(
おや
)
トバルカインは、いそしみて
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
それでも
其
(
そ
)
の
頃
(
ころ
)
まではさういふ
仕事
(
しごと
)
が
幾
(
いく
)
らも
無
(
な
)
かつたので、
其
(
そ
)
の
賃錢
(
ちんせん
)
は
仕事
(
しごと
)
を
始
(
はじ
)
める
時
(
とき
)
其
(
そ
)
の
研
(
と
)
ぎ
減
(
へ
)
らした
唐鍬
(
たうぐは
)
の
刄先
(
はさき
)
を
打
(
う
)
たせる
鍛冶
(
かぢ
)
の
手間
(
てま
)
と
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
さて又
余
(
よ
)
がかの
鍛冶
(
かぢ
)
屋が玉のはなしをきゝしは文政二年の春なり、今より四五十年以前とあれば、
鍛冶
(
かぢ
)
が玉を
砕
(
くだ
)
きたるは安永のすゑか天明のはじめなるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
又、刀剣
鍛冶
(
かぢ
)
も、唐伝来の技術を多少受けたかも知れないが、早くも世界独得の日本刀を造り始めた。
二千六百年史抄
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「千駄木の山崎屋政五郎樣、
鍛冶
(
かぢ
)
町の鍵屋勇之助樣、さう言つた方々四五人でございました」
銭形平次捕物控:202 隠し念仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
隨分
(
ずゐぶん
)
荒
(
あれ
)
えことしたと
見
(
め
)
えつけな、
俺
(
お
)
らも
近頃
(
ちかごろ
)
になつて
此
(
こ
)
の
位
(
くれ
)
えな
唐鍬
(
たうぐは
)
滅多
(
めつた
)
打
(
ぶ
)
つたこたあねえよ、」
鍛冶
(
かぢ
)
は
赤
(
あか
)
く
熱
(
ねつ
)
した
其
(
そ
)
の
唐鍬
(
たうぐは
)
を
暫
(
しばら
)
く
槌
(
つち
)
で
叩
(
たゝ
)
いて
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
弟さらばとて明玉をとりいだし
鍛冶
(
かぢ
)
する
鑕
(
かなとこ
)
の上にのせ
䤶
(
かなつち
)
をもて力にまかせて打ければ、をしむべし明玉
砕破
(
くだけて
)
内に白玉を
孕
(
はらみ
)
しがそれも
砕
(
くだ
)
け、水ありて
四方
(
あたり
)
へ
飛散
(
とびちり
)
けり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
騷がせて濟まねえが、昨夜
鍛冶
(
かぢ
)
町上總屋に入つた、左傷の五右衞門が、間違ひもなく此町内に追ひ込まれたのだよ。
斯
(
か
)
うなりや
桝落
(
ますおと
)
しの中の鼠だ、今度こそは逃しつこはねえ
銭形平次捕物控:181 頬の疵
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
弟さらばとて明玉をとりいだし
鍛冶
(
かぢ
)
する
鑕
(
かなとこ
)
の上にのせ
䤶
(
かなつち
)
をもて力にまかせて打ければ、をしむべし明玉
砕破
(
くだけて
)
内に白玉を
孕
(
はらみ
)
しがそれも
砕
(
くだ
)
け、水ありて
四方
(
あたり
)
へ
飛散
(
とびちり
)
けり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「狼狩は追つてのことにして、お絹がどんな都合で
鍛冶
(
かぢ
)
町の丁子湯から此處までやつて來たか、俺はそれが知り度いよ。狼の後をつけてノコノコやつて來たわけぢやあるめえ」
銭形平次捕物控:198 狼の牙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
卞和
(
へんくわ
)
が玉も
剖之
(
これをわれば
)
中
(
うち
)
果
(
はたして
)
有玉
(
たまあり
)
といへば、石中に玉を
孕
(
はらみ
)
たる事
鍛冶
(
かぢ
)
の
砕
(
くだき
)
たる玉
卞和
(
へんくわ
)
が玉に
類
(
るゐ
)
せり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
卞和
(
へんくわ
)
が玉も
剖之
(
これをわれば
)
中
(
うち
)
果
(
はたして
)
有玉
(
たまあり
)
といへば、石中に玉を
孕
(
はらみ
)
たる事
鍛冶
(
かぢ
)
の
砕
(
くだき
)
たる玉
卞和
(
へんくわ
)
が玉に
類
(
るゐ
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“鍛冶”の意味
《名詞》
鍛冶(たんや)
金属(一般的には鉄)を熱し、たたいて精錬すること。
(出典:Wiktionary)
“鍛冶”の解説
鍛冶(かじ、たんや)は、金属を鍛錬して製品を製造すること。「かじ」は、「金打ち」(かねうち)に由来し、「かぬち」「かんぢ」「かじ」と変化した。この鍛冶を業とする職人や店は鍛冶屋ともいう。
刀を作る職人は「刀鍛冶」「刀工」などと呼ばれる。
(出典:Wikipedia)
鍛
常用漢字
中学
部首:⾦
17画
冶
常用漢字
中学
部首:⼎
7画
“鍛冶”で始まる語句
鍛冶屋
鍛冶町
鍛冶橋
鍛冶場
鍛冶倉
鍛冶工
鍛冶屋派
鍛冶部
鍛冶橋外
鍛冶屋町