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追善
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つゐぜん
ふりがな文庫
“
追善
(
つゐぜん
)” の例文
饅頭
(
まんぢゆう
)
が唯ひとつ寂し相に入つてゐる汁で飯を食べたことなどもある。
而
(
そ
)
して、そこで勧められる
儘
(
まま
)
に、父の
追善
(
つゐぜん
)
のために
廻向
(
ゑかう
)
をして
貰
(
もら
)
つた。
念珠集
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
相守り悴道之助
養育
(
やういく
)
に及び
罷
(
まか
)
り在候段
神妙
(
しんめう
)
の至りに候之に依て夫道十郎儀
罪科
(
ざいくわ
)
悉皆
(
こと/″\
)
く
差許
(
さしゆる
)
され候
追善
(
つゐぜん
)
供養
(
くやう
)
勝手
(
かつて
)
次第
爲可
(
なるべく
)
且又御
褒美
(
はうび
)
として銀二枚取せ遣はす
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
一寸
(
ちよつと
)
聞
(
き
)
くと
誰
(
だれ
)
でも
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
ふだらう、
處
(
ところ
)
が
違
(
ちが
)
ふんだ、
客筋
(
きやくすぢ
)
のぢやない。
皆
(
みんな
)
の
師匠
(
ししやう
)
の
追善
(
つゐぜん
)
なんだ。」
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
深川の材木問屋春木屋の主人治兵衞が、死んだ女房の
追善
(
つゐぜん
)
に、
檀那寺
(
だんなでら
)
なる谷中の清養寺の本堂を修理し、その費用三千兩を吊臺に
載
(
の
)
せて、木場から谷中まで送ることになりました。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
幾度
(
いくど
)
掛
(
か
)
けてもチヤンと、
存生中
(
ぞんしやうちゆう
)
に
物言
(
ものい
)
ふ
通
(
とほ
)
り、
音色
(
おんしよく
)
が
発
(
はつ
)
するのだから
其人
(
そのひと
)
が
再
(
ふたゝ
)
び
蘇生
(
よみかへつ
)
て
対話
(
たいわ
)
でもするやうな
心持
(
こゝろもち
)
になるのだから、
大
(
おほ
)
きに
是
(
これ
)
は
追善
(
つゐぜん
)
の
為
(
ため
)
に
宜
(
よ
)
からうと考へられまする。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
……おゝ、チッバルト、
足下
(
おぬし
)
も
其處
(
そこ
)
にゐるか、
血
(
ち
)
に
染
(
そ
)
みたまゝで? まだ
嫩若
(
うらわか
)
い
足下
(
おぬし
)
を
眞二
(
まッぷた
)
つにした
其
(
その
)
同
(
おな
)
じ
手
(
て
)
で、
當
(
たう
)
の
敵
(
かたき
)
を
切殺
(
きりころ
)
して
進
(
しん
)
ぜるが、せめてもの
追善
(
つゐぜん
)
ぢゃ。
從兄
(
いとこ
)
どの、
赦
(
ゆる
)
してくれい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
なし七日々々の
追善
(
つゐぜん
)
供養
(
くやう
)
も
最
(
いと
)
念頃
(
ねんごろ
)
に
弔
(
とむら
)
ひ兄弟
喪
(
も
)
にぞ
籠
(
こも
)
りける然るに半四郎は
豫
(
かね
)
ての孝心ゆゑ親の
亡後
(
なきあと
)
は兄の半作を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
追善
(
つゐぜん
)
のあつた
今夜
(
こんや
)
だし、
墓參
(
はかまゐ
)
りする
路
(
みち
)
だらう。まあ
此
(
こ
)
の
清水
(
しみづ
)
で、」
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一日も早く
成長
(
せいちやう
)
させて藤崎の家を
再興
(
さいこう
)
せらるゝが佛へ
對
(
たい
)
し何よりの
追善
(
つゐぜん
)
なりと
言諭
(
いひさと
)
されて
悔
(
くや
)
し涙に暮ながら唯此上は
悴
(
せがれ
)
道之助が一日も早く成長なし
札
(
ふだ
)
の
辻
(
つじ
)
にて十兵衞とやらを殺害なしたる本人を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「
志
(
こゝろざ
)
す
佛
(
ほとけ
)
の
追善
(
つゐぜん
)
をしたのさ。
藝者
(
げいしや
)
たちが
感心
(
かんしん
)
ぢやないか。」
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“追善(
法要
)”の解説
法要(ほうよう)とは、仏教において釈迦の教え(仏法)を知り、仏法の要点・肝要を知ることを意味する。
その後、転用により、法事・仏事・法会などの儀式祭礼などの仏教行事一般のことをいうようになった。寺の創立記念や落慶(新しい堂宇の完成記念)や仏像の開眼などの慶事も含む。
日本では、しだいに故人の供養(追善供養)のことを指すようになり、一般的に死者を弔う儀式をさすようになった。法事(ほうじ)、仏事ともいう。
(出典:Wikipedia)
追
常用漢字
小3
部首:⾡
9画
善
常用漢字
小6
部首:⼝
12画
“追善”で始まる語句
追善供養
追善作善
追善振舞