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許
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ゆ
ふりがな文庫
“
許
(
ゆ
)” の例文
「でも嬉しいことが一つあるよ。
巴屋
(
ともゑや
)
の重三郎は勘當が
許
(
ゆ
)
りて、いよ/\和泉屋のお照と祝言することになつたとさ、めでたし/\ぢやないか」
銭形平次捕物控:295 万両息子
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
梅鉢屋の
女將
(
おかみ
)
が
赤毛氈
(
あかまうせん
)
を敷いた
店頭
(
みせさき
)
に立つて、「御門内はお腰の物が
許
(
ゆ
)
りまへん。……
息
(
やす
)
んでおいでやす。……お腰の物を預けておいでやす。」
天満宮
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
さてその間、なにやかとごたごたしたが、自然のうちに御差止が
許
(
ゆ
)
れ、翌日(十一月四日)の正午から我が国はじまって以来のふぐり外科の施術にとりかかった。
玉取物語
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
殿様があなたを
御贔屓
(
ごひいき
)
に遊ばすから知れやアしませんよ、あなたの
御勘当
(
ごかんどう
)
が
許
(
ゆ
)
りてから此の
家
(
うち
)
へ
度々
(
たび/\
)
お
出
(
いで
)
になれるように致しましたのも、皆
私
(
わたくし
)
が側で殿様へ旨く
取
(
とり
)
なし
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「審判なしに宣告を下だすことは
如何
(
いか
)
なる野蛮の法律も
許
(
ゆ
)
るさぬ」と一隅に叫けぶものあり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
花
(
はな
)
に
吹
(
ふ
)
く
嵐
(
あらし
)
のおそろしき
心
(
こゝ
)
ろも
我
(
わ
)
れ
知
(
し
)
らず
起
(
おこ
)
らんにや、
許
(
ゆ
)
るさせたまへとて
戀
(
こひ
)
なればこそ
忠義
(
ちうぎ
)
に
鍛
(
きた
)
へし、六
尺
(
しやく
)
の
大男
(
おほおとこ
)
が
身
(
み
)
をふるはせて
打泣
(
うちなき
)
し、
姿
(
すがた
)
おもへば
扨
(
さて
)
も
罪
(
つみ
)
ふかし、
六歳
(
ろくさい
)
のむかし
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
然れども或は勇士意氣に感じては
輙
(
すなは
)
ち身を以て
相
(
あひ
)
許
(
ゆ
)
るし、或は受くる所は※に一日の粟、而かも甘じて己れを知る者の爲に死す。是の間の消息何ぞ至善あらむ、何ぞ目的あらむ、又何ぞ手段あらむ。
美的生活を論ず
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
篠田様の御議論を拝見して、始めて
能
(
よ
)
く父等の事業の不道理不徳義なる、説明を得たのでした、其れで私は、
彼人
(
あのかた
)
を
良人
(
をつと
)
にすると云ふことは事情の
許
(
ゆ
)
るさないものと思ひ
諦
(
あきら
)
め、又た一つには
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
『
御門内
(
ごもんない
)
はお
腰
(
こし
)
の
物
(
もの
)
が
許
(
ゆ
)
りません。お
腰
(
こし
)
の
物
(
もの
)
をお
預
(
あづか
)
りいたします。』
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
住
(
す
)
みたしとならば
彼地
(
かしこ
)
に
住
(
す
)
ませ、
好
(
す
)
きな
琴
(
こと
)
でも
松風
(
まつかぜ
)
に
彈
(
ひ
)
き
合
(
あ
)
はし、
氣儘
(
きまヽ
)
に
暮
(
くら
)
させるが
切
(
せ
)
めてもと、
父君
(
ちヽぎみ
)
此處
(
こヽ
)
にお
許
(
ゆ
)
るしの
出
(
い
)
でければ、あまりとても
可愛想
(
かあいさう
)
のこと、よし
其身
(
そのみ
)
の
願
(
ねが
)
ひとて
彼
(
あ
)
の
樣
(
やう
)
な
遠
(
とほ
)
くに
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
許
常用漢字
小5
部首:⾔
11画
“許”を含む語句
幾許
少許
許多
其許
御許
許嫁
許可
心許
許婚
聴許
許容
許諾
許六
許婚者
奥許
免許
国許
耳許
勝手許
差許
...