“奥許”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おくゆる50.0%
おくゆるし25.0%
おゆる25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはまだ母が勤め奉公時代に父と母との間に交された艶書えんしょ、大和の国の実母らしい人から母へてた手紙、琴、三味線、生け花、茶の湯等の奥許おくゆるしの免状めんじょうなどであった。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
親方も言いましたっけ、なぐりあいに目を塞がないようになりゃ、喧嘩流の折紙だって、もうちっと年紀としを取って功を積んで来ると、極意皆伝奥許おくゆるしと相成ります。へ
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
長唄のほかにお琴も山田流の先生のところに通い、これはずっと後、女学校時代のことですが、奥許おゆるしを頂きました。
お蝶夫人 (新字新仮名) / 三浦環(著)