奥許おくゆる)” の例文
それはまだ母が勤め奉公時代に父と母との間に交された艶書えんしょ、大和の国の実母らしい人から母へてた手紙、琴、三味線、生け花、茶の湯等の奥許おくゆるしの免状めんじょうなどであった。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
喜「はい、真影流しんかげりゅう奥許おくゆるしを得て居りまして、なか/\の腕利うできゝでございます」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)