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角笛
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つのぶえ
ふりがな文庫
“
角笛
(
つのぶえ
)” の例文
このとき、
子供
(
こども
)
は、
懐
(
ふところ
)
の
中
(
なか
)
から
角笛
(
つのぶえ
)
を
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
しました。そして、
北
(
きた
)
の
野原
(
のはら
)
に
向
(
む
)
かって、プ、プー、プ、プー、と
吹
(
ふ
)
き
鳴
(
な
)
らしたのです。
角笛吹く子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私の保護者は、自分の席にのぼつて、
角笛
(
つのぶえ
)
を鳴らした。さうして、私たちは、
L
(
エル
)
町の「石だらけの
道路
(
みち
)
」を、がら/\と通つていつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「
黄金
(
きん
)
の
角笛
(
つのぶえ
)
」と云う宿屋の酒場。酒場の
隅
(
すみ
)
には王子がパンを
噛
(
か
)
じっている。王子のほかにも客が七八人、——これは皆村の農夫らしい。
三つの宝
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
そして宋江や燕順がそれを止めるのもきかばこそ、槍や刀をかつぎ出し、
銅鑼
(
どら
)
、
角笛
(
つのぶえ
)
の
音脅
(
おとおど
)
しも物々しく、女狩りに出て行った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
車掌が豆腐屋のような
角笛
(
つのぶえ
)
を吹いていたように思うが、それはガタ馬車の記憶が混同しているのかもしれない。実際はベルであったかもしれない。
銀座アルプス
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
▼ もっと見る
ヒツジ飼いがそれをもって、王さまのまえにでますと、
角笛
(
つのぶえ
)
はまたまた歌をうたいはじめました。王さまには、その歌の意味がよくわかりました。
歌をうたう骨
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そのとき、ひとこえ
角笛
(
つのぶえ
)
のひびきが、海の水をわたって来ました。その
音
(
ね
)
をききながら、ひいさまはおもいました。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
……おお楽の音がする! 手太鼓の音が!
角笛
(
つのぶえ
)
の音が! ……ご覧よご覧よ大きな乳房を! ご覧よご覧よ太い股を! ご覧よご覧よ逞しい腕を! 髪を
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
またかの車軸——第一の輪これがまはりをめぐる——の
端
(
はし
)
より起る
角笛
(
つのぶえ
)
の口をゑがきみよ 一〇—一二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
ほかにシュルスヌスの歌った「子供の
不思議
(
ふしぎ
)
な
角笛
(
つのぶえ
)
」がある(ポリドール四五一二九)。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
水車はそのにぶい音をやめ、馬車屋は村のはずれで、
角笛
(
つのぶえ
)
をふくのをやめるのでした。
丘の銅像
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
エルナニの恋のうたげに恐しき死の
角笛
(
つのぶえ
)
の響きくるかな
註釈与謝野寛全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
耳につく
角笛
(
つのぶえ
)
の
音
(
ね
)
、なんとまあ
餘韻
(
よゐん
)
の深い
音
(
おと
)
だらう……
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
子供
(
こども
)
が
角笛
(
つのぶえ
)
を
吹
(
ふ
)
いて、
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと、おおかみの
群
(
む
)
れとともに
駆
(
か
)
け
去
(
さ
)
る
頭
(
あたま
)
の
上
(
うえ
)
の
空
(
そら
)
には、
黒雲
(
くろくも
)
がわいて、
雷
(
かみなり
)
がとどろいていたのであります。
角笛吹く子
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
角笛
(
つのぶえ
)
を吹き、
大鉦
(
おおがね
)
を鳴らし、時には
蛮鼓
(
ばんこ
)
を打ち鳴らしなどして、南蛮勢は以後毎日のように、陣門の外まで寄せてきた。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遠くで
角笛
(
つのぶえ
)
の音がする。やがて犬の吠声、駒の
蹄
(
ひづめ
)
の音が聞えて、それがだんだんに近付いて来る。
汀
(
みぎわ
)
の草の中から鳥が飛び立って
樹立
(
こだち
)
の闇へ消えて行く。
ある幻想曲の序
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
第一の盗人 森の外へ出さえすれば「
黄金
(
きん
)
の
角笛
(
つのぶえ
)
」という宿屋があります。では御大事にいらっしゃい。
三つの宝
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
角笛
(
つのぶえ
)
のひびき、犬のほえ声、
狩人
(
かりゅうど
)
たちのたのしそうなさけび声が、木ぎのあいだにひびきわたりました。
にいさんと妹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
お日さまは、さわやかに晴れた青空の上からあたたかく照りかがやいて、峰と峰とのあいだから、りょうしの吹く
角笛
(
つのぶえ
)
が、いかにもおもしろく、たのしくきこえました。
旅なかま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ガラッ八はもう忠実な猟犬が、
角笛
(
つのぶえ
)
の音を聞かされた時のように勇み立っております。
銭形平次捕物控:056 地獄から来た男
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
角笛
(
つのぶえ
)
高く耳にひゞきて我にその
行方
(
ゆくへ
)
を溯りつゝ目を一の處にのみむけしめき —一五
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
トントン、トンテンと、もう
角笛
(
つのぶえ
)
も鳴つて了つた。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
すぐ
鼓楽
(
こがく
)
、
角笛
(
つのぶえ
)
のうちに官兵の旗は列をととのえ、二輛の檻車を中にくるんで鎮台大門から
整々
(
せいせい
)
として出て行った。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
むかしの
騎士
(
きし
)
と貴婦人たちが、ウマに乗って、森を通っていきます。帽子には羽かざりをつけ、手にはタカをとまらせています。狩りの
角笛
(
つのぶえ
)
がひびきわたり、イヌがワンワンほえたてました。
年とったカシワの木のさいごの夢
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
あくる朝になりますと、また
狩
(
か
)
りがはじまりました。子ジカは、ふたたび、
角笛
(
つのぶえ
)
のひびきや、ホウ、ホウという
狩人
(
かりゅうど
)
たちのかけ声を耳にしますと、じっとしていられなくなりました。そして
にいさんと妹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
角笛
(
つのぶえ
)
が、
角笛
(
つのぶえ
)
が——悲しい……
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
そのうちに集結の
角笛
(
つのぶえ
)
が聞えたので、一同むなしく引揚げた。この日の戦果は予想外に大きかった。
三国志:06 孔明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ふたりともまだ年若く、そのためふたりの
眼
(
め
)
は山々をこえて、はるかかなたの世間のほうへ飛んで行きました。旅行馬車が一台、下の国道を走っていました。馬車の
角笛
(
つのぶえ
)
が鳴りわたりました。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「あの
角笛
(
つのぶえ
)
をきくとね、いても立ってもいられないみたいなんだ。」
にいさんと妹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
と、たちまちわっと揚がる
金鼓
(
きんこ
)
、
銅鑼
(
どら
)
、
角笛
(
つのぶえ
)
のあらしを分けて、
梁軍
(
りょうぐん
)
のうちから丈八の
蛇矛
(
ほこ
)
を横たえ持った林冲をまん中に、
秦明
(
しんめい
)
、花栄の二将が、左右に添って、馬を進め
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうして、その骨をけずって、じぶんの
角笛
(
つのぶえ
)
の口にしました。
歌をうたう骨
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
一
吹
(
すい
)
の
角笛
(
つのぶえ
)
とともに、龐統は一軍をあつめて、
徐々
(
じょじょ
)
、涪水関の下へ近づいて行った。
三国志:09 図南の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのために西涼軍は、せっかくの戦を半ばにして、
角笛
(
つのぶえ
)
吹いて退いてしまった。
三国志:08 望蜀の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“角笛”の解説
角笛(つのぶえ)とは、動物の角で作った笛のこと。
(出典:Wikipedia)
角
常用漢字
小2
部首:⾓
7画
笛
常用漢字
小3
部首:⽵
11画
“角”で始まる語句
角
角力
角張
角帯
角屋
角々
角樽
角立
角兵衛獅子
角店