“梁軍”の読み方と例文
読み方割合
りょうぐん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、たちまちわっと揚がる金鼓きんこ銅鑼どら角笛つのぶえのあらしを分けて、梁軍りょうぐんのうちから丈八の蛇矛ほこを横たえ持った林冲をまん中に、秦明しんめい、花栄の二将が、左右に添って、馬を進め
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、梁軍りょうぐん七千の人と旗は黒い風に吹きちらされ、み舞わされ、冬の木の葉に異ならない。あれよあれよの、叫喚きょうかんだった。ただ見る日輪だけがあかく、ひょうじって砂礫されきを吹きつける。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)