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竹籔
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たけやぶ
ふりがな文庫
“
竹籔
(
たけやぶ
)” の例文
此の婚礼に就いて在所の者が、先住の
例
(
ためし
)
を引いて
不吉
(
ふきつ
)
な噂を立てるので、
豪気
(
がうき
)
な
新住
(
しんじう
)
は
境内
(
けいだい
)
の暗い
竹籔
(
たけやぶ
)
を
切払
(
きりはら
)
つて桑畑に
為
(
し
)
て
了
(
しま
)
つた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
林の脇には葉の白茶けた
竹籔
(
たけやぶ
)
があり、その向うの畑で、一人の百姓が黙って、疲れたような動作で、
悠
(
ゆっ
)
くりと畑の土を返しているのが見えた。
おれの女房
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
紙
(
かみ
)
と
絲
(
いと
)
とはお
祖母
(
ばあ
)
さんが
下
(
くだ
)
さる、
骨
(
ほね
)
の
竹
(
たけ
)
は
裏
(
うら
)
の
竹籔
(
たけやぶ
)
から
爺
(
ぢい
)
やが
切
(
き
)
つて
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れる、
何
(
なに
)
もかもお
家
(
うち
)
にある
物
(
もの
)
で
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
元來
(
ぐわんらい
)
麻雀
(
マアジヤン
)
とは
雀
(
すゞめ
)
の
義
(
ぎ
)
で、
牌
(
パイ
)
のかち
合
(
あ
)
ふ
音
(
おと
)
が
竹籔
(
たけやぶ
)
に
啼
(
な
)
き
囀
(
さへづ
)
る
雀
(
すゞめ
)
の
聲
(
こゑ
)
に
似
(
に
)
てゐるから
來
(
き
)
たといふ
語源
(
ごげん
)
を
信
(
しん
)
じるとすれば、やつぱり
紫檀
(
したん
)
の
卓子
(
テーブル
)
でぢかに
遊
(
あそ
)
ぶといふのが
本格的
(
ほんかくてき
)
で
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
片ッ方に
竹籔
(
たけやぶ
)
があって、倒れかかった垣根の内側に、泥壁を
剥
(
む
)
き出した
藁屋根
(
わらやね
)
の家のまえまでくると、鷲尾は二三度ゆきかえりした。入口には行商でもするらしい
笊
(
ざる
)
に
天秤
(
てんびん
)
などがたてかけてあった。
冬枯れ
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
▼ もっと見る
竹籔
(
たけやぶ
)
脇のたんぼ道を、村境のほうへとはしっておりました。
亡霊怪猫屋敷
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
お
家
(
うち
)
の
外
(
そと
)
を
歩
(
ある
)
き
廻
(
まは
)
つても、
石垣
(
いしがき
)
のところには
黄色
(
きいろ
)
い
木苺
(
きいちご
)
の
實
(
み
)
が
生
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
るし、
竹籔
(
たけやぶ
)
のかげの
高
(
たか
)
い
榎木
(
えのき
)
の
下
(
した
)
には、
香
(
かん
)
ばしい
小
(
ちひ
)
さな
實
(
み
)
が
落
(
お
)
ちて
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
それを入って、
竹籔
(
たけやぶ
)
に囲まれた道をなだらかに窪地へ下りると、一棟の貧しげな農家が建っている。
内蔵允留守
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そこいらにはもう
誰
(
だれ
)
も
人
(
ひと
)
の
居
(
ゐ
)
ない
頃
(
ころ
)
で、
木戸
(
きど
)
に
近
(
ちか
)
いお
稻荷
(
いなり
)
さまの
小
(
ちひ
)
さな
社
(
やしろ
)
から、お
家
(
うち
)
の
裏手
(
うらて
)
にある
深
(
ふか
)
い
竹籔
(
たけやぶ
)
の
方
(
はう
)
へかけて、
何
(
なに
)
もかも、ひつそりとして
居
(
ゐ
)
ました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
松林と
竹籔
(
たけやぶ
)
とにとり囲まれた閑静な場所で、露次口から
蹲石
(
つくばいいし
)
のあたりまで石で畳んである。
明暗嫁問答
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“竹籔(
竹林
)”の解説
竹林(たけばやし、ちくりん)は、 竹で構成された林である。竹藪(竹薮、竹籔、たけやぶ、たかやぶ)とも言う。
(出典:Wikipedia)
竹
常用漢字
小1
部首:⽵
6画
籔
漢検1級
部首:⽵
21画
“竹”で始まる語句
竹
竹藪
竹刀
竹竿
竹箒
竹生島
竹馬
竹籠
竹箆
竹林