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疎遠
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そゑん
ふりがな文庫
“
疎遠
(
そゑん
)” の例文
けれども鎌倉を去つた
後
(
のち
)
は日夏君ともいつか
疎遠
(
そゑん
)
になつた。諸君は皆健在らし。日夏君は時々中央公論に詩に関する長論文を発表してゐる。
「仮面」の人々
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
(例へば、遠く離れ、永い間逢はない、まつたく
疎遠
(
そゑん
)
になつた親戚の間に、日頃の疎遠に拘らず、素性を辿れば、源を
一
(
いつ
)
にしてることを主張する)
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
自分
(
じぶん
)
をば
道
(
みち
)
に
疎遠
(
そゑん
)
な
人
(
ひと
)
だと
諦念
(
あきら
)
め、
別
(
べつ
)
に
道
(
みち
)
に
親密
(
しんみつ
)
な
人
(
ひと
)
がゐるやうに
思
(
おも
)
つて、それを
尊敬
(
そんけい
)
する
人
(
ひと
)
がある。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
其他
(
そのた
)
裁判官
(
さいばんくわん
)
も有る、会社員も有る、鉄道の駅長も有る、
中
(
なか
)
には
行方不明
(
ゆくへふめい
)
なのも有る、
物故
(
ぶつこ
)
したのも有る、で、
銘々
(
めい/\
)
業
(
げふ
)
が
違
(
ちが
)
ふからして
自
(
おのづ
)
から
疎遠
(
そゑん
)
に
成
(
な
)
る、長い月日には四
方
(
はう
)
に
散
(
さん
)
じて
了
(
しま
)
つて
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
記憶
(
きおく
)
の、
次第
(
しだい
)
に
沈
(
しづ
)
んで
痕迹
(
あとかた
)
もなくなる
迄
(
まで
)
、
御互
(
おたがひ
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ずに
過
(
すご
)
す
程
(
ほど
)
、
宗助
(
そうすけ
)
と
安井
(
やすゐ
)
とは
疎遠
(
そゑん
)
ではなかつた。
二人
(
ふたり
)
は
毎日
(
まいにち
)
學校
(
がくかう
)
で
出合
(
であ
)
ふ
許
(
ばかり
)
でなく、
依然
(
いぜん
)
として
夏休
(
なつやす
)
み
前
(
まへ
)
の
通
(
とほ
)
り
徃來
(
わうらい
)
を
續
(
つゞ
)
けてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
預
(
あづか
)
る
渡世
(
とせい
)
寸暇
(
すんか
)
の
無
(
なけ
)
れば中々
田舍
(
ゐなか
)
へ尋ね行事などは思ひも
寄
(
よら
)
ず心に
掛
(
かゝ
)
る計りにて今迄
疎遠
(
そゑん
)
に
打過
(
うちすご
)
したり夫に付ても此間の手紙に
細々
(
こま/″\
)
と言越たるには
追々
(
おひ/\
)
不時
(
ふじ
)
の災難や水難
旱損
(
かんそん
)
の打續きて思はぬ
入費
(
ものいり
)
の有しゆゑ親の
讓
(
ゆづ
)
りの身上も
都合
(
つがふ
)
惡
敷
(
しく
)
成
(
なり
)
し由
實
(
じつ
)
に當時の世の中は田舍も江戸も
詰
(
つま
)
り
勝
(
がち
)
併
(
しか
)
し
呉々
(
くれ/″\
)
返事
(
へんじ
)
に
言遣
(
いひつか
)
はしたる通り親は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
僕等は、「天神様」の外へ出た後、「
船橋屋
(
ふなばしや
)
」の
葛餅
(
くずもち
)
を食ふ相談をした。が、
本所
(
ほんじよ
)
に
疎遠
(
そゑん
)
になつた僕には「船橋屋」も容易に見つからなかつた。
本所両国
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼は
疎遠
(
そゑん
)
になることに何等の苦惱も感じなかつた——和解に對する何等の熱望も感じなかつたのだ。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
“疎遠”の意味
《名詞》
疎遠(そえん :「疏遠」の「同音の漢字による書きかえ」)
関係が疎く、遠いこと。
往来や音信がほとんど無いこと。
(出典:Wiktionary)
疎
常用漢字
中学
部首:⽦
12画
遠
常用漢字
小2
部首:⾡
13画
“疎”で始まる語句
疎
疎林
疎々
疎開
疎忽
疎髯
疎漏
疎隔
疎懶
疎外