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珍味
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ちんみ
ふりがな文庫
“
珍味
(
ちんみ
)” の例文
「いや、博士。本日は、わが醤主席の密命を帯びてまいりましたもので、きっと博士のお気に入る
珍味
(
ちんみ
)
をもってまいりました」
人造人間戦車の機密:――金博士シリーズ・2――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
煮たのも来る。
舞茸
(
まいたけ
)
の
味噌汁
(
みそしる
)
が来る。焚き立ての
熱飯
(
あつめし
)
に、此山水の
珍味
(
ちんみ
)
を
添
(
そ
)
えて、関翁以下当年五歳の鶴子まで、
健啖
(
けんたん
)
思わず
数碗
(
すうわん
)
を
重
(
かさ
)
ねる。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
一層
(
いつそう
)
味
(
あぢ
)
の
輕
(
かろ
)
い
鳥
(
とり
)
の
丸燒
(
まるやき
)
などはなか/\の
御馳走
(
ごちさう
)
で、
今
(
いま
)
の
私
(
わたくし
)
の
身
(
み
)
には、
世界
(
せかい
)
第一
(
だいいち
)
のホテルで、
世界
(
せかい
)
第一
(
だいいち
)
の
珍味
(
ちんみ
)
を
供
(
きよう
)
せられたよりも
百倍
(
ひやくばい
)
も
憘
(
うれ
)
しく
感
(
かん
)
じた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
これは
鹽燒
(
しほや
)
き、てんぷら、
煮
(
に
)
つけ、
刺
(
さ
)
し
身
(
み
)
などになり、
鑵詰
(
かんづ
)
めにあきた
登山者
(
とざんしや
)
にとつて
何
(
なに
)
よりの
珍味
(
ちんみ
)
です。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
そも/\このけづり
氷
(
ひ
)
といふ物を
珍味
(
ちんみ
)
とする事
古書
(
こしよ
)
に
散見
(
さんけん
)
せしその中に、定家卿の明月記に曰
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
という顔して、
珍味
(
ちんみ
)
佳酒
(
かしゅ
)
のまえに、
泰然
(
たいぜん
)
としているのは辛いだろう。武士は食わねどというが——また、これもきょうの
和睦
(
わぼく
)
の交渉に強味をもつひとつの兵法とはいいながら。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十一
月
(
ぐわつ
)
の二十八
日
(
にち
)
は
旦那
(
だんな
)
さまお
誕生日
(
たんぜうび
)
なりければ、
年毎
(
としごと
)
お
友達
(
ともだち
)
の
方々
(
かた/″\
)
招
(
まね
)
き
參
(
まい
)
らせて、
坐
(
ざ
)
の
周旋
(
しうせん
)
はそんじよ
夫
(
そ
)
れ
者
(
しや
)
の
美
(
うつ
)
くしきを
撰
(
ゑ
)
りぬき、
珍味
(
ちんみ
)
佳肴
(
かこう
)
に
打
(
うち
)
とけの
大愉快
(
おほゆくわい
)
を
盡
(
つく
)
させ
給
(
たま
)
へば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
為
(
た
)
めに一人も
中毒
(
ちうどく
)
に
逢
(
あ
)
ひしものなし、此他
飯
(
めし
)
の如き如何なる下等米と
雖
(
いへど
)
も如何なる
塵芥
(
じんかい
)
を
混
(
こん
)
ずると雖も、其味の
佳
(
か
)
なる山海の
珍味
(
ちんみ
)
も及ばざるなり、余の小食家も
常
(
つね
)
に一回凡そ四合を
食
(
しよく
)
したり
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
美食家の
斉
(
せい
)
の
桓公
(
かんこう
)
が己のいまだ味わったことのない
珍味
(
ちんみ
)
を求めた時、
厨宰
(
ちゅうさい
)
の
易牙
(
えきが
)
は己が
息子
(
むすこ
)
を
蒸焼
(
むしやき
)
にしてこれをすすめた。十六
歳
(
さい
)
の少年、
秦
(
しん
)
の始皇帝は父が死んだその晩に、父の
愛妾
(
あいしょう
)
を三度
襲
(
おそ
)
うた。
名人伝
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「いや、
然
(
さ
)
うでない、あれは
珍味
(
ちんみ
)
ぢやぞ。」
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そも/\このけづり
氷
(
ひ
)
といふ物を
珍味
(
ちんみ
)
とする事
古書
(
こしよ
)
に
散見
(
さんけん
)
せしその中に、定家卿の明月記に曰
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
“珍味”の意味
《名詞》
珍味(ちんみ)
珍しい味や、美味しい味。
(出典:Wiktionary)
“珍味”の解説
珍味(ちんみ)とは、食材自体が希少だったり、外見と味とが全く意に反するなどで、珍しがられる食材を指す。食文化や地域性などから、他の文化圏から見た場合に異質に感じるものも、広義には珍味に分類される。
(出典:Wikipedia)
珍
常用漢字
中学
部首:⽟
9画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“珍味”で始まる語句
珍味佳肴