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猶豫
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ためら
ふりがな文庫
“
猶豫
(
ためら
)” の例文
新字:
猶予
何の
猶豫
(
ためら
)
ふさまもなく、我側に歩み寄りて我胸を抱き、めづらしきかな、アントニオ、われ等の相別れし夕は賑やかなりき、われ等は祝砲をさへ放ちたり
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
……
此
(
こ
)
の
雨風
(
あめかぜ
)
に
猶豫
(
ためら
)
つて、いざと
云
(
い
)
ふ
間際
(
まぎは
)
にも、
尚
(
な
)
ほ
卑怯
(
ひけふ
)
に、さて
發程
(
たた
)
うか、
止
(
や
)
めようかで、
七時
(
しちじ
)
の
其
(
そ
)
の
急行
(
きふかう
)
の
時期
(
じき
)
を
過
(
す
)
ごし、
九時
(
くじ
)
にも
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
ふか、
合
(
あ
)
ふまいか。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
(左右より人々に縋られて、五郎三郎もすこし
猶豫
(
ためら
)
ふ。唄の聲、遠くきこゆ。)
箕輪の心中
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
婦
(
よめ
)
は
先手
(
せんて
)
と
見
(
み
)
ゆ。
曰
(
いは
)
く、
東
(
ひがし
)
の五からはじめて
南
(
みなみ
)
の九の
石
(
いし
)
と、
姑
(
しうと
)
言下
(
げんか
)
に
應
(
おう
)
じて、
東
(
ひがし
)
の五と
南
(
みなみ
)
の十二と、やゝありて
婦
(
よめ
)
の
聲
(
こゑ
)
。
西
(
にし
)
の八ツから
南
(
みなみ
)
の十へ、
姑
(
しうと
)
聊
(
いさゝか
)
も
猶豫
(
ためら
)
はず、
西
(
にし
)
の九と
南
(
みなみ
)
の十へ。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
糊
(
のり
)
の
新
(
あたら
)
しい
浴衣
(
ゆかた
)
に
着換
(
きか
)
へて——
件
(
くだん
)
の
胴震
(
どうぶる
)
ひをしながら——
廊下
(
らうか
)
へ
出
(
で
)
た。が、する/\と
向
(
むか
)
うへ、
帳場
(
ちやうば
)
の
方
(
はう
)
へ、
遙
(
はるか
)
に
駈
(
か
)
けて
行
(
ゆ
)
く
女中
(
ぢよちう
)
を
見
(
み
)
ながら、
彼
(
かれ
)
は
欄干
(
てすり
)
に
立
(
た
)
つて
猶豫
(
ためら
)
つたのである。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
既
(
すで
)
に
獻立
(
こんだて
)
して
待
(
ま
)
ちたれば
直
(
たゞ
)
ちに
膳部
(
ぜんぶ
)
を
御前
(
ごぜん
)
に
捧
(
さゝ
)
げつ。「いま
一膳
(
いちぜん
)
はいかゞ
仕
(
つかまつ
)
らむ」と
伺
(
うかゞ
)
へば、
幼君
(
えうくん
)
「さればなり
其
(
その
)
膳
(
ぜん
)
は
籠
(
かご
)
の
中
(
なか
)
に
遣
(
つか
)
はせ」との
御意
(
ぎよい
)
、
役人
(
やくにん
)
訝
(
いぶか
)
しきことかなと
御顏
(
おんかほ
)
を
瞻
(
みまも
)
りて
猶豫
(
ためら
)
へり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「へい。」と
煮切
(
にえき
)
らない
返事
(
へんじ
)
をして、
少
(
すこ
)
し
退
(
すさ
)
つて、
猶豫
(
ためら
)
ひながら
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
待受
(
まちう
)
けたやうに、
猶豫
(
ためら
)
はず
答
(
こた
)
へた……
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
猶
常用漢字
中学
部首:⽝
12画
豫
部首:⾗
16画
“猶豫”で始まる語句
猶豫下