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片方
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かたはう
ふりがな文庫
“
片方
(
かたはう
)” の例文
主人
(
しゆじん
)
と
細君
(
さいくん
)
の
外
(
ほか
)
に、
筒袖
(
つゝそで
)
の
揃
(
そろ
)
ひの
模樣
(
もやう
)
の
被布
(
ひふ
)
を
着
(
き
)
た
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
が
二人
(
ふたり
)
肩
(
かた
)
を
擦
(
す
)
り
付
(
つ
)
け
合
(
あ
)
つて
坐
(
すわ
)
つてゐた。
片方
(
かたはう
)
は十二三で、
片方
(
かたはう
)
は
十
(
とを
)
位
(
ぐらゐ
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
すると彼は、先日から
片方
(
かたはう
)
の眼を蔽うてゐた暗さがだん/\薄れて行くやうな氣がしてゐたが、今それがはつきりと確かめられたと私に説明した。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
鼠
(
ねずみ
)
は
些
(
や
)
や
訝
(
いぶか
)
しげに
愛
(
あい
)
ちやんの
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
て、
其
(
その
)
小
(
ちひ
)
さい
片方
(
かたはう
)
の
眼
(
め
)
を
瞬
(
またゝ
)
くやうに
見
(
み
)
えましたが、
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
ひませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
もともと
片方
(
かたはう
)
は暗い二條通に接してゐる街角になつてゐるので、暗いのは
當然
(
たうぜん
)
であつたが、その隣家が寺町通りにある家にも
拘
(
かかは
)
らず暗かつたのが
瞭然
(
はつきり
)
しない。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
けれども
親
(
おや
)
から
傳
(
つた
)
はつた
抱一
(
はういつ
)
の
屏風
(
びやうぶ
)
を
一方
(
いつぱう
)
に
置
(
お
)
いて、
片方
(
かたはう
)
に
新
(
あた
)
らしい
靴
(
くつ
)
及
(
およ
)
び
新
(
あた
)
らしい
銘仙
(
めいせん
)
を
並
(
なら
)
べて
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ると、
此
(
この
)
二
(
ふた
)
つを
交換
(
かうくわん
)
する
事
(
こと
)
が
如何
(
いか
)
にも
突飛
(
とつぴ
)
で
且
(
かつ
)
滑稽
(
こつけい
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
愛
(
あい
)
ちやんは
仕方
(
しかた
)
なく
片方
(
かたはう
)
の
肘
(
ひぢ
)
は
戸
(
と
)
に
凭
(
もた
)
れ、
片方
(
かたはう
)
の
腕
(
うで
)
は
頭
(
あたま
)
の
下
(
した
)
へ
敷
(
し
)
いて
横
(
よこ
)
になりましたが、それでも
尚
(
な
)
ほ
寸々
(
ずん/″\
)
伸
(
の
)
びて
行
(
い
)
つて、一
番
(
ばん
)
終
(
しまひ
)
には、
愛
(
あい
)
ちやんは
片腕
(
かたうで
)
を
窓
(
まど
)
の
外
(
そと
)
に
突出
(
つきだ
)
し
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
片
常用漢字
小6
部首:⽚
4画
方
常用漢字
小2
部首:⽅
4画
“片”で始まる語句
片
片隅
片手
片端
片頬
片時
片側
片膝
片足
片唾