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此辺
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このへん
ふりがな文庫
“
此辺
(
このへん
)” の例文
旧字:
此邊
エヘヽヽ
此辺
(
このへん
)
では
如何
(
いかゞ
)
さまで。書生「ヤー
是
(
これ
)
は
好
(
よ
)
いのー
幾許
(
いくら
)
ぢや、うむ
夫
(
それ
)
は安いの、
買
(
か
)
うて
置
(
お
)
かう。
銭入
(
ぜにいれ
)
から
代
(
だい
)
を
払
(
はら
)
つて
立帰
(
たちかへ
)
りました。 ...
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もし
此辺
(
このへん
)
にてこの禁を
犯
(
おか
)
せば、必ず波風大きに起りて
危
(
あやう
)
きことあり。三味線は
猫
(
ねこ
)
の皮にて張りたるものなれば、鼠の
忌
(
い
)
む故なりとぞ云々
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
『無い筈はないでせう。
尤
(
もつと
)
も
此辺
(
このへん
)
では、戸籍上の名と
家
(
うち
)
で呼ぶ名と違ふのがありますよ。』と、健は
喙
(
くち
)
を容れた。そして
老女
(
としより
)
に
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
既
(
すで
)
に
目
(
め
)
も
眩
(
くら
)
んで
倒
(
たふ
)
れさうになると、
禍
(
わざわひ
)
は
此辺
(
このへん
)
が
絶頂
(
ぜつちやう
)
であつたと
見
(
み
)
えて、
隧道
(
トンネル
)
を
抜
(
ぬ
)
けたやうに
遥
(
はるか
)
に一
輪
(
りん
)
のかすれた
月
(
つき
)
を
拝
(
おが
)
んだのは
蛭
(
ひる
)
の
林
(
はやし
)
の
出口
(
でくち
)
なので。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この歌は歌調が読んでいていかにも好く、哀韻さえこもっているので
此辺
(
このへん
)
で選ぶとすれば選に入るべきものであろう。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
建物の中にとりこめたるは、あらずもがなと思へど、昔のガリラヤ街道も
此辺
(
このへん
)
を通りしと云へば、
井
(
ゐど
)
其
(
その
)
ものは昔より云ひ伝へしヤコブの井たること
疑
(
うたがひ
)
なし。
馬上三日の記:エルサレムよりナザレへ
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
山𤢖に襲われたのは
此辺
(
このへん
)
だなどと話していると、行手の木蔭から一人の小作りの男がひらりと飛んで出た。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
その
出立
(
でたち
)
の時に自分はもう
此辺
(
このへん
)
からしみじみ帰りたかつたのだとも哀れに思ひ出される。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
何時
(
いつ
)
も変な建物だと思つて見て通る
許
(
ばか
)
りだと内藤が云ふと、以前まだ
此辺
(
このへん
)
が森であつた時分にユウゴオが
此処
(
ここ
)
に住んで居た。あの家の前に
曲
(
くね
)
つて立つて居る木はユウゴオが手づから植ゑたのだ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「もう五年ほど前になりますけれど、
上海
(
シャンハイ
)
事変の活動で、爆弾の跡を見ましたけれど、随分おそろしいものですねエ。あんなのが
此辺
(
このへん
)
に落ちたら、どうでしょう」
嫂
(
あによめ
)
の喜代子が、恐怖派に入った。
空襲葬送曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
此辺
(
このへん
)
では停車する
毎
(
ごと
)
にプラツト・フオオムの売店へ宝石を買ひに降りる女が大勢ある。私も
其
(
その
)
店へ一度行つて見た。紫水晶の指の触れ
心地
(
ごゝち
)
の
好
(
い
)
い程の大きさのを
幾何
(
いくら
)
かと聞くと五十円だと云つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
エヽ
此辺
(
このへん
)
では
如何
(
いかゞ
)
でござります。
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
巴里
(
パリイ
)
の道ももう
此辺
(
このへん
)
はアスフワルトでもなければ
切石
(
きりいし
)
を敷いた道でもない。清水の三年
坂
(
ざか
)
程の勾配を
上
(
のぼ
)
る靴はかなり迷惑な土ぼこりを
身体
(
からだ
)
に上げる。八月の中頃であるから
未
(
ま
)
だ暑さも
一通
(
ひととほ
)
りではない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
此
漢検準1級
部首:⽌
6画
辺
常用漢字
小4
部首:⾡
5画
“此”で始まる語句
此方
此
此処
此家
此奴
此處
此間
此所
此頃
此様