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暖
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あつたか
ふりがな文庫
“
暖
(
あつたか
)” の例文
見れば、自分の爲に新しい
茶碗
(
ちやわん
)
と
角
(
かく
)
の
箸
(
はし
)
までが用意されてあツた。周三は一
種
(
しゆ
)
暖
(
あつたか
)
い
情趣
(
じやうしゆ
)
を感じて、何といふ意味も無く
悦
(
うれ
)
しかつた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
莟
(
つぼみ
)
は
未
(
ま
)
だ
固
(
かた
)
くツてもお
天氣
(
てんき
)
は
此
(
こ
)
の
通
(
とほ
)
り、
又
(
また
)
此
(
こ
)
の
小田原
(
をだはら
)
と
來
(
き
)
た
日
(
ひ
)
には、
暖
(
あつたか
)
いこと
日本一
(
につぽんいち
)
だ、
喃
(
なあ
)
、
御亭主
(
ごていしゆ
)
。
城の石垣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ああ、さう、何でも
袷
(
あはせ
)
を着てゐたから、丁度今時分でした。
湖月
(
こげつ
)
さんのあの池に好いお月が
映
(
さ
)
してゐて、
暖
(
あつたか
)
い晩で、貴方と一処に涼みに出たんですよ、善く覚えてゐる。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
加之
色
(
いろ
)
なら
圖柄
(
づがら
)
なら、ただ
暖
(
あつたか
)
く見せる側の繪といふことが
解
(
わか
)
るだけで、何處に
新機軸
(
しんきじゆく
)
を出したといふ點が無い。周三の覗ツた
的
(
まと
)
はすツかり
外
(
はづ
)
れた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
休
(
やす
)
ましておくれ、と
腰
(
こし
)
をかけて
一息
(
ひといき
)
つく。
大分
(
だいぶ
)
お
暖
(
あつたか
)
でございますと、
婆
(
ばゞ
)
は
銅
(
あかゞね
)
の
大藥罐
(
おほやくわん
)
の
茶
(
ちや
)
をくれる。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
お
互
(
たがひ
)
の
間
(
なか
)
に
暖
(
あつたか
)
い
點
(
とこ
)
があツて欲しいといふことなんだ………が、
俺
(
おれ
)
の家では、お前も
獨
(
ひとり
)
なら、俺も
獨
(
ひとり
)
だ。お互に頑固に孤獨を守ツてゐるのだから、
從
(
したが
)
ツてお互に
冷
(
ひや
)
ツこい。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
さるほどに、
美人
(
びじん
)
たちの
此
(
こ
)
の
寄附
(
きふ
)
によつて、づらりと
暖
(
あつたか
)
いものが
並
(
なら
)
んで、
金屏風
(
きんびやうび
)
もキラ/\と
輝
(
かゞや
)
き
渡
(
わた
)
り、
燒
(
やき
)
のりをたて
引
(
ひ
)
いて
心配
(
しんぱい
)
して
居
(
ゐ
)
た、
藤村
(
ふぢむら
)
の
優
(
やさ
)
しい
妹分
(
いもとぶん
)
も、
嬉
(
うれ
)
しさうな
顏
(
かほ
)
をした。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そりや
然
(
さ
)
うですけれども、
家
(
うち
)
にゐらツしツて見れば、
豈夫
(
まさか
)
お先へ戴くことも出來ないぢやありませんか。
加之
(
しかも
)
ビフテキを燒かせてあるのですから、
暖
(
あつたか
)
い
間
(
うち
)
に
召喫
(
めしあが
)
ツて頂戴な。ね、
貴方
(
あなた
)
。
青い顔
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
“暖”の意味
《名詞》
(ダン 例示の成句で)あたたまること。
(出典:Wiktionary)
暖
常用漢字
小6
部首:⽇
13画
“暖”を含む語句
暖炉
生暖
温暖
暖炉棚
暖爐
瓦斯暖炉
暖簾
暖味
暖気
繩暖簾
暖室
暖房
瓦斯暖爐
御暖
縄暖簾
紺暖簾
暖簾口
寒暖
花暖簾
店暖簾
...