“暖室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
むろ66.7%
だんしつ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父と兄の如きは、この自己にのみ幸福なる偶然を、人為的にかつ政略的に、暖室むろを造って、こしらえ上げたんだろうと代助は鑑定していた。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ちゝあにの如きは、此自己にのみ幸福なる偶然を、人為的に且政略的に、暖室むろを造つて、こしらげたんだらうと代助は鑑定してゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
この爬虫たちを、元居た暖室だんしつの方へ移すのですが、それにはあの室を充分なところまで温め、湿度をととのえてやらねばならんのです
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
副園長の声に、はッと目をあげると、そこにはいかにも暖室だんしつらしい感じのする肉色の丈夫な建物が、魅惑的みわくてきな秘密を包んで二人の前に突立っていた。
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)