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御姿
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おすがた
ふりがな文庫
“
御姿
(
おすがた
)” の例文
今の
御姿
(
おすがた
)
はもう一里先か、エヽせめては
一日路
(
いちにちじ
)
程も
見透
(
みとお
)
したきを役
立
(
たた
)
ぬ此眼の腹
立
(
だた
)
しやと
門辺
(
かどべ
)
に伸び
上
(
あが
)
りての
甲斐
(
かい
)
なき
繰言
(
くりごと
)
それも
尤
(
もっとも
)
なりき。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
忘
(
わす
)
られぬは
我身
(
わがみ
)
の
罪
(
つみ
)
か
人
(
ひと
)
の
咎
(
とが
)
か
思
(
おも
)
へば
憎
(
にく
)
きは
君様
(
きみさま
)
なりお
声
(
こゑ
)
聞
(
き
)
くもいや
御姿
(
おすがた
)
見
(
み
)
るもいや
見
(
み
)
れば
聞
(
き
)
けば
増
(
ま
)
さる
思
(
おも
)
ひによしなき
胸
(
むね
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三界六道
(
さんがいろくどう
)
の教主、
十方最勝
(
じっぽうさいしょう
)
、
光明無量
(
こうみょうむりょう
)
、
三学無碍
(
さんがくむげ
)
、
億億衆生引導
(
おくおくしゅじょういんどう
)
の
能化
(
のうげ
)
、
南無大慈大悲
(
なむだいじだいひ
)
釈迦牟尼如来
(
しゃかむににょらい
)
も、三十二
相
(
そう
)
八十
種好
(
しゅこう
)
の
御姿
(
おすがた
)
は、時代ごとにいろいろ御変りになった。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
御姿
(
おすがた
)
を拝まないで、何を
私
(
わたし
)
たちが信ずるんです。
貴下
(
あなた
)
、偶像とおっしゃるから
不可
(
いか
)
ん。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
尤
(
もっと
)
もこの
球
(
たま
)
の
形
(
かたち
)
は、
凝
(
じっ
)
とお
鎮
(
しず
)
まり
遊
(
あそ
)
ばした
時
(
とき
)
の
本来
(
ほんらい
)
のお
姿
(
すがた
)
でございまして、一たんお
働
(
はたら
)
きかけ
遊
(
あそ
)
ばしました
瞬間
(
しゅんかん
)
には、それぞれ
異
(
こと
)
なった、
世
(
よ
)
にも
神々
(
こうごう
)
しい
御姿
(
おすがた
)
にお
変
(
かわ
)
り
遊
(
あそ
)
ばします。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
是を湯に入れ汁に投ずれば、単純なる我々の
煮団子
(
にだんご
)
であり、
鍋
(
なべ
)
で焼けば普通のオヤキすなわち
焼餅
(
やきもち
)
となるのだが、形をこしらえるには生のままの時に限るので、それで
粢
(
しとぎ
)
を
御姿
(
おすがた
)
と謂ったのかと思う。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
(とろりと酔える目に、あなたに、
階
(
きざはし
)
なるお沢の姿を見る。
慌
(
あわただ
)
しくまうつむけに
平伏
(
ひれふ
)
す)ははッ、
大権現
(
だいごんげん
)
様、御免なされ下さりませ、御免なされ下さりませ。
霊験
(
あらたか
)
な
御姿
(
おすがた
)
に対し
恐多
(
おそれおお
)
い。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
昔よりも
一層
(
いっそう
)
丈夫そうな、頼もしい
御姿
(
おすがた
)
だったのです。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
人間
(
にんげん
)
が
前
(
まへ
)
へ
出
(
で
)
た
時
(
とき
)
、
如意輪
(
によいりん
)
の
御姿
(
おすがた
)
は、スツと
松蔭
(
まつかげ
)
へ
稍
(
やゝ
)
遠
(
とほ
)
く、
暗
(
くら
)
く
小
(
ちひ
)
さく
拝
(
をが
)
まれた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
姿
常用漢字
小6
部首:⼥
9画
“御”で始まる語句
御
御馳走
御前
御意
御座
御簾
御尤
御覧
御免
御堂