トップ
>
待伏
>
まちぶせ
ふりがな文庫
“
待伏
(
まちぶせ
)” の例文
して
暫
(
しば
)
らく拷問は御用捨に
預
(
あづ
)
かりたし實は私し昌次郎に
恨
(
うら
)
みあるにより彼等が歸り道に
待伏
(
まちぶせ
)
し猿島河原にて二人の者を切殺し首を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「じゃあその伯母さんがお案じだろうから、私が送って行ってあげましょう、ね。鳥居前ッて言うのはどこ?
待伏
(
まちぶせ
)
をしてると
不可
(
いけな
)
いから。」
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
相變らずぴかり、ぴかり
體
(
からだ
)
を光らしてゐる。それからまたふうわ、ふうわ飛んで來るのを
眞
(
ま
)
ツ
暗
(
くら
)
な中に
待伏
(
まちぶせ
)
してゐて笹の葉か何んかで叩き落す。
水郷
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
それも其の筈道が違いますので、駕籠は五六間先へ
下
(
おろ
)
すや否や、
待伏
(
まちぶせ
)
して居りました
一人
(
いちにん
)
の盗賊が
後棒
(
あとぼう
)
を
担
(
かつ
)
ぎまして
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
身を逆さにして草木の葉がくれに
待伏
(
まちぶせ
)
し、うっかり飛んで来る蝉の胸先に
噛
(
か
)
みついてばた/\苦しがらせたり、小さな青蛙の
咽
(
のど
)
に爪うちかけてひい/\云わしたり
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
▼ もっと見る
辛
(
から
)
くも改札口まで押し出されて行った私は、切符に鋏を入れて貰らって、プラットフォームへ漕ぎ着けるや否や、再び其処に呪われた運命が
待伏
(
まちぶせ
)
して居たのを発見した。
恐怖
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
生
(
うま
)
れてはじめての
鯛
(
たひ
)
の
子
(
こ
)
の
旅
(
たび
)
!
從者
(
じうしや
)
もつれず
唯
(
ただ
)
、
獨
(
ひと
)
りはじめの七
日
(
か
)
十
日
(
か
)
は
何
(
なに
)
かと
物珍
(
ものめづ
)
らしくおもしろかつたが、
段々
(
だん/″\
)
と
日
(
ひ
)
を
追
(
を
)
つて
澤山
(
たくさん
)
のくるしいことや
悲
(
かな
)
しいことが、
到
(
いた
)
るところに
待伏
(
まちぶせ
)
し
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
待伏
(
まちぶせ
)
をしていますわ。4545
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
「一体、自分が通行をしておる処を、何か
待伏
(
まちぶせ
)
でもなすったようでしたな。貴下方大勢で、自分を担ぐようにして、
此家
(
ここ
)
へ
引込
(
ひっこ
)
んだはどういうわけです。」
海城発電
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
請取
(
うけとり
)
夫
(
それ
)
より呉服橋へ掛り四日市へと
來懸
(
きかゝ
)
るに
當時
(
そのころ
)
は今と
違
(
ちが
)
ひ晝も四日市
邊
(
へん
)
は
淋
(
さび
)
しく
人通
(
ひととほ
)
り
稀
(
まれ
)
なれば清三郎は
惡僕
(
わるもの
)
二人
(
ふたり
)
と共に此處に
待伏
(
まちぶせ
)
なし居たり又七は金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
孝助は
暇乞
(
いとまごい
)
をして相川の
邸
(
やしき
)
を
立出
(
たちい
)
で、大曲りの方を通れば、前に申した三人が
待伏
(
まちぶせ
)
をして居るのだが、孝助の運が強かったと見え、
隆慶橋
(
りゅうけいばし
)
を渡り、
軽子坂
(
かるこざか
)
から
邸
(
やしき
)
へ帰って来た。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「一体、自分が通行をしてをる処を、何か
待伏
(
まちぶせ
)
でもなすつたやうでしたな。
貴下方
(
あなたがた
)
大勢で、自分を
担
(
かつ
)
ぐやうにして、
此家
(
ここ
)
へ
引込
(
ひっこ
)
むだはどういふわけです。」
海城発電
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
お專とか云ふ宿屋の下女に
馴染
(
なじみ
)
の出來しまゝ
無體
(
むたい
)
に
離縁
(
りえん
)
を致し今は梅事昌次郎の妻と成り夫と中
睦
(
むつ
)
まじきを
妬
(
ねた
)
み昌次郎が
柏原
(
かしはばら
)
へ行て
暮
(
くれ
)
て歸るを
待伏
(
まちぶせ
)
河原にて
切殺
(
きりころ
)
し猶知れざるやうにと首を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わし
)
は七軒町の
曲角
(
まがりかど
)
で
待伏
(
まちぶせ
)
して、あの朝善之進を一刀に切ったのは私じゃアぜ
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
雨はどっと降出して来ましたから、往来はぱったり止って淋しい秋の雨で、どん/\降る中をのた/\やってまいる所を、
待伏
(
まちぶせ
)
をして居りました庄三郎が、いきなり飛出して提灯を斬って落す。
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
あんたに其んなことを云われゝば友達へ顔向が出来ねえから、
意気張
(
いきはり
)
ずくになりゃア
敵
(
かたき
)
同志だ、可愛さ余って憎さが百倍、お前の
帰
(
けえ
)
りを
待伏
(
まちぶせ
)
して、跡を
追
(
おっ
)
かけて鉄砲で
打殺
(
ぶッころ
)
す気になった時には
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
待
常用漢字
小3
部首:⼻
9画
伏
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
“待”で始まる語句
待
待遇
待合
待乳山
待兼
待遠
待構
待受
待乳
待侘