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弾丸
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だんがん
ふりがな文庫
“
弾丸
(
だんがん
)” の例文
旧字:
彈丸
「ああ、ここでは、わしの命令にしたがうか、それとも、このピストルの
弾丸
(
だんがん
)
をくらって死ぬか、二つのうち一つしかないのだ」
豆潜水艇の行方
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
いや、
弾丸
(
だんがん
)
のようにといったほうがいいかもしれません。追っ手の
円陣
(
えんじん
)
のいっぽうを突破して、庭の奥へと走りこみました。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
今走者と球との関係を明かにせんに走者はただ一人
敵陣
(
てきじん
)
の中を通過せんとするがごとき者、球は敵の
弾丸
(
だんがん
)
のごとき者なり。
ベースボール
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
米国のカピテン・ブルックは帰国の後、たまたま南北戦争の起るに
遇
(
あ
)
うて南軍に属し、一種の
弾丸
(
だんがん
)
を
発明
(
はつめい
)
しこれを使用してしばしば戦功を
現
(
あら
)
わせしが
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
もみの木はそのとき、ふかいためいきをつきました。そのためいきは、パチパチ
弾丸
(
だんがん
)
のはじける音のようでした。
もみの木
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
「いや、おれたちの
体
(
からだ
)
が
弾丸
(
だんがん
)
になるのだ。みんな
捨
(
す
)
ててしまえ!」と、
老兵士
(
ろうへいし
)
は、
口
(
くち
)
まで
出
(
で
)
たが、
無理
(
むり
)
に、だまって、じっと
若
(
わか
)
い
兵士
(
へいし
)
の
顔
(
かお
)
を
見返
(
みかえ
)
しました。
少女と老兵士
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
わたしは
弾丸
(
だんがん
)
をわしづかみにつかんだ。それはうすい紙をまめのように小さい玉に丸めたものであった。明かりがあんまり暗いので、なにが書いてあるか見えなかった。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
そのとき
俄
(
にわ
)
かに
向
(
むこ
)
うから、黒い
尖
(
とが
)
った
弾丸
(
だんがん
)
が
昇
(
のぼ
)
って、まっ先きの雁の
胸
(
むね
)
を
射
(
い
)
ました。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
よしッ、とばかりモンクスは、いきなり
富田
(
とみた
)
六
段
(
だん
)
の
片方
(
かたほう
)
の足へ飛びついて、
小脇
(
こわき
)
に
抱
(
だ
)
きかかえた! すかさず右の手をのばして、
弾丸
(
だんがん
)
のような
顎打
(
アッパー・カット
)
の
打撃
(
だげき
)
、がんとあごへ飛ぼうとしたそのときだ。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
信号用ののろし具一式、船上の大砲の火薬および
弾丸
(
だんがん
)
。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
弾丸
(
だんがん
)
のような早さでつづら折の坂道を駈けおりていた。そして、追いすがる京子の視野から、忽ちその姿を消してしまった。
偉大なる夢
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
彼はそこをごまかすために、多田さんが唯今お持ちになったピストルを、
軟
(
やわらか
)
い地面に向けて射った後、土地を掘りかえして
弾丸
(
だんがん
)
を掘りだしたんです。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
幸吉
(
こうきち
)
が、
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けると、
黒犬
(
くろいぬ
)
は、
弾丸
(
だんがん
)
のように
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
して、
叔父
(
おじ
)
さんが、
仕事
(
しごと
)
をしている
店先
(
みせさき
)
のブリキ
板
(
いた
)
を
蹴散
(
けち
)
らして、
路次
(
ろじ
)
を
抜
(
ぬ
)
けて
原
(
はら
)
っぱの
方
(
ほう
)
へ
逃
(
に
)
げていったのです。
花の咲く前
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
見たのかとも思われましたそうですがあとで従弟さまの申されますにはその鉄砲はまだ
熱
(
あつ
)
く
弾丸
(
だんがん
)
は
減
(
へ
)
っておりそのみんなのひざまずいた
所
(
ところ
)
の草はたしかに
倒
(
たお
)
れておったそうでございます。
雁の童子
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
明智はパッととびあがると、まるで
弾丸
(
だんがん
)
のように、地下室を走りぬけ、階段を三段ずつ一とびにかけあがって、洋館の玄関にかけだしました。
少年探偵団
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
犯人はピストルの
弾丸
(
だんがん
)
には人間で言えば指紋のようにピストル独特の
溝跡
(
こうせき
)
がつくこと位よく知っていたのです。
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
二人
(
ふたり
)
は、たがいににらみあって、
白
(
しろ
)
い
息
(
いき
)
をはあはあやっていましたが、
酒屋
(
さかや
)
の
小僧
(
こぞう
)
さんは、
弾丸
(
だんがん
)
のように、
相手
(
あいて
)
の
胸
(
むね
)
へ
飛
(
と
)
び
込
(
こ
)
んでいきました。
二人
(
ふたり
)
の
顔
(
かお
)
が、たちまち
真
(
ま
)
っ
赤
(
か
)
になりました。
日の当たる門
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
唯一つの機会は、室から外へ出てくる怪物があれば、この機関銃から
弾丸
(
だんがん
)
の雨を
喰
(
く
)
らわせることが出来ます。
崩れる鬼影
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
恐ろしい骸骨が、人々をかきわけ、つきとばしながら、
弾丸
(
だんがん
)
のように走っていくのです。
サーカスの怪人
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
分
(
わか
)
った。老人の胸はまっ赤であった。
地面
(
じめん
)
におびただしく血が流れていた。傷は、
弾丸
(
だんがん
)
によるものだった。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
三角
定規
(
じょうぎ
)
を組合わしたような線を、紙の上に引いてみせて、「これが
弾丸
(
だんがん
)
の
入射角
(
にゅうしゃかく
)
です。分解するとどの方向からとんで来たか、直ぐ出ます、やってごらんなさい」
省線電車の射撃手
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ハンスが号令を下すと、人造人間部隊は、
弾丸
(
だんがん
)
のように丘をかけ下って、博士を包囲してしまった。博士は、大ぜいの人造人間に、胴あげにされたまま、ハンスの前につれてこられた。
人造人間の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“弾丸”の意味
《名詞》
弾丸(だんがん)
古代中国で使用された弾弓のたま。
砲弾、銃弾の総称。
(弾丸が速く飛ぶことから)速いこと。急ぐこと。
(出典:Wiktionary)
“弾丸”の解説
弾丸(だんがん、en: bullet)とは、火器から発射されて飛ぶ物体のこと。銃弾および砲弾の総称である。一般的には単に「弾(たま)」ともいう。
(出典:Wikipedia)
弾
常用漢字
中学
部首:⼸
12画
丸
常用漢字
小2
部首:⼂
3画
“弾丸”で始まる語句
弾丸黒子
弾丸除
弾丸帯
弾丸痕
弾丸筐
弾丸籠
弾丸跡
弾丸音