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土産話
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みやげばなし
ふりがな文庫
“
土産話
(
みやげばなし
)” の例文
繰り返してお父うさんに書いてよこしたのが、どうも特別な意味のある事らしく、帰って顔を見て、
土産話
(
みやげばなし
)
にするのが待ち遠いので
かのように
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「それは有難かつたな、まア、足を洗つてゆつくりするが宜い。後で一とつ風呂浴びて、一杯引つかけるとして、先づその
土産話
(
みやげばなし
)
だ」
銭形平次捕物控:273 金の番
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
で、その時はツァ・ルンバより英杜戦争その他いろいろのダージリンからの
土産話
(
みやげばなし
)
などを聞いて別れたことでございます。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
待っていますから。あれは伊那の縫助さんの届けものです。あの人はわたしの家へも寄ってくれて、いろいろな京都の
土産話
(
みやげばなし
)
を置いて行きました。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
普通弁と薩摩弁でしかたばなしまでしての
土産話
(
みやげばなし
)
は無難であったが、無難でないのはそれに続く自慢話であります。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
が、
取立
(
とりた
)
てて
春雨
(
はるさめ
)
のこの
夕景色
(
ゆふげしき
)
を
話
(
はな
)
さうとするのが
趣意
(
しゆい
)
ではない。
今度
(
こんど
)
の
修善寺
(
しゆぜんじ
)
ゆきには、お
土産話
(
みやげばなし
)
が
一
(
ひと
)
つある。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
降りしきる雨の中を車で
近文
(
ちかぶみ
)
に往って、
土産話
(
みやげばなし
)
にアイヌの
老酋
(
ろうしゅう
)
の家を訪うて、イタヤのマキリなぞ買って帰った。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
これは「電球にからまる怪異」の話とともに、大正三年
比
(
ごろ
)
ハワイに住っていた田島金次郎
翁
(
おう
)
の
土産話
(
みやげばなし
)
である。
机の抽斗
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
雪之丞は、かごに揺られながら、今夜、広海屋がどんな
土産話
(
みやげばなし
)
を聴かせるであろうかを、楽しんでいる。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
その代り僕は、いろいろな
土産話
(
みやげばなし
)
を
青竜王
(
せんせい
)
にあげるつもりですよ。
昨夜
(
ゆうべ
)
舞台下で殺された男ネ、あれは竜宮劇場に毎日のように通っていた
小室静也
(
こむろしずや
)
という
伊達男
(
だておとこ
)
ですよ。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「疲れたろう。寝ないか。」私は大隅君の
土産話
(
みやげばなし
)
のちょっと、とぎれた時にそう言った。
佳日
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
わしひとりの
命
(
いのち
)
をとるのに、なんとぎょうぎょうしいことであろう。
冥土
(
めいど
)
におわす
祖父
(
そふ
)
信玄
(
しんげん
)
やその他の武将たちによい
土産話
(
みやげばなし
)
、
甲州侍
(
こうしゅうざむらい
)
のなかにも、こんな
卑劣者
(
ひれつもの
)
があったと笑うてやろう!
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
我邦
(
わがくに
)
に来遊する外国の貴紳が日本一の御馳走と称し帰国後第一の
土産話
(
みやげばなし
)
となすは東京
牛込
(
うしごめ
)
早稲田
(
わせだ
)
なる大隈伯爵家温室内の食卓にて巻頭に掲ぐるは画伯
水野年方
(
みずのとしかた
)
氏が
丹青
(
たんせい
)
を
凝
(
こら
)
して描写せし所なり。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
あっしの洋行の
土産話
(
みやげばなし
)
ですか。
人間腸詰
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
父
(
とう
)
さんが
遠
(
とほ
)
い
外國
(
ぐわいこく
)
の
方
(
はう
)
から
歸
(
かへ
)
つた
時
(
とき
)
、
太郎
(
たらう
)
や
次郎
(
じらう
)
への
土産話
(
みやげばなし
)
にと
思
(
おも
)
ひまして、いろ/\な
旅
(
たび
)
のお
話
(
はなし
)
をまとめたのが、
父
(
とう
)
さんの『
幼
(
をさな
)
きものに』でした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「それはまあ、ようございました、そのお
土産話
(
みやげばなし
)
を伺おうじゃありませんか」
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
啓之助が
放
(
ほう
)
っておくと、こんどは、まだ
絶巓
(
ぜってん
)
には
氷原
(
ひょうげん
)
もあろうというのに、
蟻
(
あり
)
の小道まで
踏破
(
とうは
)
しゆかねば、阿波守への
土産話
(
みやげばなし
)
にならぬといいだして、
駄々
(
だだ
)
な若公卿の本領を発揮し、さんざんに
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わし
)
がの、
然
(
そ
)
うやつてござるあひだ、お
伽
(
とぎ
)
に
土産話
(
みやげばなし
)
を聞かせましよ。
二世の契
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
旧暦三月上旬のことで、山家でも
炬燵
(
こたつ
)
なしに暮らせる季節を迎えている。相手は旅の
土産話
(
みやげばなし
)
をさげて来た縫助である。おまけに、腰は低く、話は
直
(
ちょく
)
な人と来ている。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「江戸の
土産話
(
みやげばなし
)
でも聞かせてくれ」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
まあ、この
山
(
やま
)
の
中
(
なか
)
の
土産話
(
みやげばなし
)
に、そこにある
古
(
ふる
)
い
石
(
いし
)
でもよく
見
(
み
)
て
行
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さい。これから
東京
(
とうきやう
)
へお
出
(
いで
)
になりましたら、その
石
(
いし
)
に
發句
(
ほつく
)
が一つ
彫
(
ほ
)
つてあつたとお
話
(
はな
)
し
下
(
くだ
)
さい。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
以太利
(
イタリー
)
の旅行を終えて岸本の宿へ
土産話
(
みやげばなし
)
を置いて行った人には京都大学の考古学専攻の学士がある。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
気の置けない郷里の人たちを前にしての千里の
土産話
(
みやげばなし
)
には、取りつくろったところがない。この禰宜はただありのままを語るのだと言って、さらにうちとけた調子で
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
そのおりの
土産話
(
みやげばなし
)
が芝居好きな土地の人たちをうらやましがらせた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
土
常用漢字
小1
部首:⼟
3画
産
常用漢字
小4
部首:⽣
11画
話
常用漢字
小2
部首:⾔
13画
“土産”で始まる語句
土産
土産物
土産品
土産物屋
土産咄
土産噺
土産屋