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喋々
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てふ/\
ふりがな文庫
“
喋々
(
てふ/\
)” の例文
今茲に
喋々
(
てふ/\
)
する事殊に
無益
(
むえき
)
の
辯
(
べん
)
に
似
(
に
)
たれど前にも
已
(
すで
)
に
述
(
のべ
)
たるが如く此小西屋の裁判は忠相ぬし
最初
(
さいしよ
)
の
捌
(
さばき
)
にして是より
漸次
(
しだい
)
に其名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
懺悔や告白はひそかに自分の神の前に於てのみ神妙に為すべき事であつて、人前で、殊に孫四郎如き者の前で軽々しく
喋々
(
てふ/\
)
すべき事柄ではない。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
二人を
対手
(
あひて
)
に
喋々
(
てふ/\
)
喃々
(
なん/\
)
する
未
(
ま
)
だ廿六七なる
怜悧
(
れいり
)
の相、眉目の間に浮動する青年は同胞新聞の記者の一人
吾妻俊郎
(
あづまとしらう
)
なり
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
吾れは是故に審美論を
喋々
(
てふ/\
)
して、後進を率ゐんとする者を目して詩道の李斯、王安石となす。
詩人論
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
アントニーとクレオパトラとの恋物語は今更茲に
喋々
(
てふ/\
)
するまでもなからう。
毒と迷信
(新字旧仮名)
/
小酒井不木
(著)
▼ もっと見る
お
客
(
きやく
)
さまはお
二階
(
にかい
)
なりといふ
伴
(
ともな
)
はるゝ
梯子
(
はしご
)
の
一段
(
いちだん
)
又
(
また
)
一段
(
いちだん
)
浮世
(
うきよ
)
の
憂
(
う
)
きといふ
事
(
こと
)
知
(
し
)
らで
昇
(
のぼ
)
り
降
(
くだ
)
りせしこともありし
其時
(
そのとき
)
の
酌取
(
しやくと
)
り
女
(
をんな
)
我
(
わ
)
が
前
(
まへ
)
離
(
はな
)
れず
喋々
(
てふ/\
)
しく
欵待
(
もてな
)
したるが
彼
(
か
)
の
女
(
をんな
)
もし
居
(
を
)
らば
彌々
(
いよ/\
)
面目
(
めんぼく
)
なき
限
(
かぎ
)
りなり
其頃
(
そのころ
)
の
朋友
(
とも
)
今
(
いま
)
も
遊
(
あそ
)
びに
來
(
こ
)
んは
定
(
ぢやう
)
の
物
(
もの
)
何
(
なに
)
ぞのは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
甚しきに至つては、
徒
(
いたづ
)
らに知らぬ事を
喋々
(
てふ/\
)
し一知半解識者をして
嘔吐
(
おうと
)
を催さしむる者あり。然れども田口君の論文に至ては毫末も斯の如きの病なし。彼は事理を見るに明かなり。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
長家は
素
(
もと
)
より
四邊
(
あたり
)
へも
吹聽
(
ふいちやう
)
なせば其邊へ
發
(
はつ
)
と
噂
(
うはさ
)
の立行て或は之れを
羨
(
うらや
)
むあり或は之を
妬
(
ねた
)
むもありて
衆口
(
しうこう
)
喋々
(
てふ/\
)
當分
(
たうぶん
)
はお光の事のみ云あへるを
耳
(
みゝ
)
に入たる家主の庄兵衞
俄
(
にはか
)
に安からず思うて一人心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
忘る
實
(
げ
)
に
蓬莱
(
ほうらい
)
の
仙境
(
せんきやう
)
も斯る
賑
(
にぎは
)
ひはよも非じと云ふべき
景況
(
ありさま
)
なれば萬八樓より
翦
(
それ
)
たる一同は
大門内
(
おほもんうち
)
山口巴
(
やまぐちともゑ
)
と云引手茶屋へ
躍
(
をど
)
り
込
(
こめ
)
ば是は皆々樣御
揃
(
そろ
)
ひで能うこそお
出
(
いで
)
在
(
あら
)
れしぞ先々二階へ
入
(
いら
)
つしやいと家内の者共
喋々
(
てふ/\
)
しき世事の中にも
親切
(
しんせつ
)
らしく
其所
(
そこ
)
よ
其所
(
こゝ
)
よと
妓樓
(
まがき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
喋
漢検準1級
部首:⼝
12画
々
3画
“喋々”で始まる語句
喋々喃々
喋々語