“てふ/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蝶々50.0%
喋々38.9%
胡蝶5.6%
蝶5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろ/\な可愛(かあい)らしい蝶々(てふ/\)も澤山(たくさん)ある中(なか)で、あの大(おほ)きな黒(くろ)い蝶々(てふ/\)ばかりは氣味(きみ)の惡(わる)いものです。あれは毛蟲(けむし)の蝶々(てふ/\)だと言(い)ひます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
懺悔や告白はひそかに自分の神の前に於てのみ神妙に為すべき事であつて、人前で、殊に孫四郎如き者の前で軽々しく喋々(てふ/\)すべき事柄ではない。
二時(やつ)さがりに松葉(まつば)こぼれて、夢(ゆめ)覺(さ)めて蜻蛉(とんぼ)の羽(はね)の輝(かゞや)く時(とき)、心太(ところてん)賣(う)る翁(おきな)の聲(こゑ)は、市(いち)に名劍(めいけん)を鬻(ひさ)ぐに似(に)て、打水(うちみづ)に胡蝶(てふ/\)驚(おどろ)く。行水(ぎやうずゐ)の花(はな)の夕顏(ゆふがほ)、納涼臺(すゞみだい)、縁臺(えんだい)の月見草(つきみさう)。
五月より (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
陽炎(かげらふ)は、爾(しか)く、村里(むらざと)町家(まちや)に見(み)る、怪(あや)しき蜘蛛(くも)の囲(ゐ)の乱(みだ)れた、幻影(まぼろし)のやうなものでは無(な)く、恰(あだか)も練絹(ねりぎぬ)を解(と)いたやうで、蝶(てふ/\)のふわ/\と吐(つ)く呼吸(いき)が、其(その)羽(はね)なりに飜々(ひら/\)と拡(ひろ)がる風情(ふぜい)で
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)