医学いがく)” の例文
旧字:醫學
自分じぶん大学だいがくにいた時分じぶんは、医学いがくもやはり、錬金術れんきんじゅつや、形而上学けいじじょうがくなどとおな運命うんめいいたるものとおもうていたが、じつおどろ進歩しんぽである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
原書げんしょといっても、じゅくにあるのは、物理学ぶつりがく医学いがくほんだけで、一つのしゅるいのものは一さつずつしかなく、ぜんぶで十さつばかりでした。
ぼくが、はじめ医学いがく勉強べんきょうしていたことは、きみも知っているとおりだ。そのあと、ふとしたことから医学を研究けんきゅうすることをよして、物理学ぶつりがくにうつったんだ。
阿倍あべいえむかしからつたわって、だれももののなかった天文てんもん数学すうがくものから、うらないや医学いがくほんまで、なんということなしにみなんでしまって、もう十三のとしには
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
槍先やりさき功名こうみやうよつ長年ながねん大禄たいろく頂戴ちやうだいしてつたが、これから追々おひ/\なかひらけてるにしたがつて時勢じせい段々だん/\変化へんくわしてまゐるから、なにに一のうそなへたいと考へて、人知ひとしれず医学いがくを研究したよ。
華族のお医者 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
それよりまたかれ医学いがくのこのちかき二十五年間ねんかんにおいて、如何いか長足ちょうそく進歩しんぽしたかとうことをかんがはじめる。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
諭吉ゆきちは、大阪おおさか適塾てきじゅくで、医学いがく物理ぶつりほんをみたことはありますが、まだ築城書ちくじょうしょをみたことはありません。
が、アンドレイ、エヒミチはちちことばではあるが、自分じぶんはこれまで医学いがくたいして、また一ぱん専門学科せんもんがっかたいして、使命しめいかんじたことはかったと自白じはくしている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
じゅくは「適塾てきじゅく」といい、船場せんば過書町かいしょまち(いまの東区ひがしく北浜きたはま丁目ちょうめ)にありました。緒方先生おがたせんせいはすぐれた町医者まちいしゃで、オランダとオランダ医学いがくをおしえていて、おおぜいの書生しょせいがいました。