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京城
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けいじょう
ふりがな文庫
“
京城
(
けいじょう
)” の例文
城
(
しろ
)
がどうやらできあがったころ、
明軍
(
みんぐん
)
十四
万
(
まん
)
の大兵が
京城
(
けいじょう
)
に
到着
(
とうちゃく
)
し、この
蔚山城
(
うるさんじょう
)
をひともみに、もみ落とそうと軍議していることがわかった。
三両清兵衛と名馬朝月
(新字新仮名)
/
安藤盛
(著)
再び私は母と姉と三人で母の里の
柘植
(
つげ
)
へ移らねばならなかった。父が遠方の異国の
京城
(
けいじょう
)
へ行くことになったからである。
洋灯
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
京城
(
けいじょう
)
にいるとか会社員をしている事は、いままで、なんら、悪条件と感じませんでしたが、こんどの事件があってからは、急にイヤになったのです。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
彼女の母は今でも
京城
(
けいじょう
)
に住んでいて、ときどき手紙を寄越すと云う。なるほどそれなら鴨緑江節の上手なことも、語学の習得の早いことも
頷
(
うなず
)
かれる。
蓼喰う虫
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
Gは卒業後しばらく東京のT工務所につとめたのち、ちやうど
京城
(
けいじょう
)
に新たに建つことになつた大きな病院の仕事に、破格なほど高い
椅子
(
いす
)
を与へられた。
夜の鳥
(新字旧仮名)
/
神西清
(著)
▼ もっと見る
安倍能成
(
あべよししげ
)
君が「
京城
(
けいじょう
)
より」の中で「
人柱
(
ひとばしら
)
」ということが西洋にもあったかどうかという疑問を出したことがあった。
柿の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
京城
(
けいじょう
)
はすでに陥った。
平壌
(
へいじょう
)
も今は王土ではない。
宣祖王
(
せんそおう
)
はやっと
義州
(
ぎしゅう
)
へ走り、
大明
(
だいみん
)
の援軍を待ちわびている。
金将軍
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼は
京城
(
けいじょう
)
にあるかなりの地位と財産とを持った家の一人息子と生れて、今は東洋大学の哲学科に席を置いているが、学校には滅多に出たことがなく、いつも
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
参軍断事
(
さんぐんだんじ
)
高巍
(
こうぎ
)
、かつて曰く、忠に死し孝に死するは、臣の
願
(
ねがい
)
なりと。
京城
(
けいじょう
)
破れて、駅舎に
縊死
(
いし
)
す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
しかし、ぼくは今日、ロスアンゼルスで買った記念の
財布
(
さいふ
)
のなかから、あのとき大洋丸で、あなたに貰った、
杏
(
あんず
)
の実を、とりだし、ここ
京城
(
けいじょう
)
の
陋屋
(
ろうおく
)
の
陽
(
ひ
)
もささぬ裏庭に
棄
(
す
)
てました。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
彼は支那ばかりでなく、最初は朝鮮、満洲へ渡って、
仁川
(
じんせん
)
へも行き、
京城
(
けいじょう
)
へも行き、
木浦
(
もっぽ
)
、
威海衛
(
いかいえい
)
、それから
鉄嶺
(
てつれい
)
までも行った。支那の中で、一番気に入ったところは
南京
(
ナンキン
)
だった。
船
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
京城
(
けいじょう
)
に一人の兇賊が徘徊した。かれは人家で賊を働いて、その
立去
(
たちさ
)
るときには必ず
白粉
(
はくふん
)
を以て我来也の三字を門や壁に大きく書いてゆく。官でも厳重に捜索するが容易に捕われない。
自来也の話
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
両親は早く死し兄が
家督
(
かとく
)
を取っていたが、経費ばかりかかって借財も年々
嵩
(
かさ
)
むばかりなので、いよいよ財産整理をした上家族をつれて朝鮮の
京城
(
けいじょう
)
へ移住し運だめしに一奮発するというのである。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
近い飛鳥から、
新渡来
(
いまき
)
の
高麗馬
(
こま
)
に
跨
(
またが
)
って、馬上で通う
風流士
(
たわれお
)
もあるにはあったが、多くはやはり、
鷺栖
(
さぎす
)
の阪の北、香具山の
麓
(
ふもと
)
から西へ、新しく地割りせられた
京城
(
けいじょう
)
の
坊々
(
まちまち
)
に屋敷を構え、家造りをした。
死者の書
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
永宗僉使
(
えいそうせんし
)
申考哲
(
しんこうてつ
)
がこの戦勝を
京城
(
けいじょう
)
に報告した文中に
撥陵遠征隊
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
自
(
みずか
)
ら言う もとはこれ
京城
(
けいじょう
)
の女
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
父は定雄の二十五歳のときに
京城
(
けいじょう
)
で
脳溢血
(
のういっけつ
)
のために
斃
(
たお
)
れたので、定雄は父の死に目にも逢っていなかった。
比叡
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
「ふん、それじゃ何かい。あしたはお前の家へ、
京城
(
けいじょう
)
からお金持ちの親戚が来るとでも言うのかい?」
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
ところがその中に私はある官辺の用向きで、しばらく
韓国
(
かんこく
)
京城
(
けいじょう
)
へ
赴任
(
ふにん
)
する事になりました。
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
されども人智は
限
(
かぎり
)
有り、天意は測り難し、
豈
(
あに
)
図
(
はか
)
らんや、太祖が熟慮遠謀して
施為
(
しい
)
せるところの者は、
即
(
すなわ
)
ち是れ
孝陵
(
こうりょう
)
の土
未
(
いま
)
だ乾かずして、
北平
(
ほくへい
)
の
塵
(
ちり
)
既に起り、
矢石
(
しせき
)
京城
(
けいじょう
)
に
雨注
(
うちゅう
)
して
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
徐はしかし、身体が弱くて、よく病気をするので、その後郷里へ帰ったが、私達の入獄した最初の冬の頃、何でも
肋膜
(
ろくまく
)
か何かで
京城
(
けいじょう
)
の病院で死んだという知らせがあった。
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
じっとその話に聞き入っていた私は、子爵が
韓国
(
かんこく
)
京城
(
けいじょう
)
から帰った時、万一三浦はもう
物故
(
ぶっこ
)
していたのではないかと思って、我知らず不安の眼を相手の顔に
注
(
そそ
)
がずにはいられなかった。
開化の良人
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“京城”の意味
《名詞》
都。首都。
《固有名詞》
(朝鮮史)ソウルの旧称。
(出典:Wiktionary)
“京城(京城府)”の解説
京城府(けいじょうふ、キョンソンブ、ko: 경성부)は、大韓帝国(旧・李氏朝鮮)の漢城府に引き継いで置かれた日本領朝鮮の行政区域。
現在のソウル特別市にあたる。なお「京城市」は誤りである(概説参照)。
(出典:Wikipedia)
京
常用漢字
小2
部首:⼇
8画
城
常用漢字
小4
部首:⼟
9画
“京”で始まる語句
京都
京
京師
京極
京洛
京伝
京橋
京阪
京童
京畿