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一通
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いつゝう
ふりがな文庫
“
一通
(
いつゝう
)” の例文
文字
(
もじ
)
はやがて
耳
(
みゝ
)
の
側
(
わき
)
に
恐
(
おそ
)
ろしき
聲
(
こゑ
)
もて
咡
(
さゝや
)
くぞかし、
一通
(
いつゝう
)
は
手
(
て
)
もとふるへて
卷收
(
まきをさ
)
めぬ、
二通
(
につう
)
も
同
(
おな
)
じく
三通
(
さんつう
)
四通
(
しつう
)
五六通
(
ごろくつう
)
よりは
少
(
すこ
)
し
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
かはりて
見
(
み
)
えしが、
八
(
はつ
)
、
九
(
く
)
、
十通
(
じつゝう
)
、
十二通
(
じふにつう
)
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
目元
(
めもと
)
に
宿
(
やど
)
れる
露
(
つゆ
)
もなく、
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
りたる
決心
(
けつしん
)
の
色
(
いろ
)
もなく、
微笑
(
びせう
)
の
面
(
おもて
)
の
手
(
て
)
もふるへで、
一通
(
いつゝう
)
二通
(
につう
)
八九通
(
はつくつう
)
、
殘
(
のこ
)
りなく
寸斷
(
すんだん
)
に
爲
(
な
)
し
了
(
をは
)
りて、
熾
(
さか
)
んにもえ
立
(
た
)
つ
炭火
(
すみび
)
の
中
(
なか
)
へ
打込
(
うちこ
)
みつ
打込
(
うちこ
)
みつ
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
目の前に
散乱
(
ちりみだ
)
れたる
文
(
ふみ
)
をあげて、「やよ殿、今ぞ別れまいらするなり」とて、目元に宿れる露もなく、思ひ切りたる決心の色もなく、微笑の
面
(
おもて
)
に手もふるへで、
一通
(
いつゝう
)
二通
(
につう
)
八九通
(
はつくつう
)
軒もる月
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
どんな
大至急
(
だいしきふ
)
要用
(
えうよう
)
でも
封
(
ふう
)
といふを
切
(
き
)
つた
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
く、
妻
(
つま
)
とは
言
(
い
)
へ
木偶
(
でくのばう
)
がお
留守居
(
るすゐ
)
して
居
(
ゐ
)
るやうに
受取
(
うけとり
)
一通
(
いつゝう
)
で
追拂
(
おひはら
)
つて、それは
冷淡
(
れいたん
)
に
投
(
な
)
げて
置
(
お
)
いたものなれば、
旦那
(
だんな
)
さまの
御立腹
(
ごりつぷく
)
は
言
(
い
)
はでもの
事
(
こと
)
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
店先
(
みせさき
)
に
郵便脚夫
(
いうびんきやくふ
)
が
投込
(
なげこ
)
んで
行
(
ゆ
)
きし
女文字
(
をんなもじ
)
の
書状
(
ふみ
)
一通
(
いつゝう
)
、
炬燵
(
こたつ
)
の
間
(
ま
)
の
洋燈
(
らんぷ
)
のかげに
讀
(
よ
)
んで、くる/\と
帶
(
おび
)
の
間
(
あひだ
)
へ
卷收
(
まきをさ
)
むれば
起居
(
たちゐ
)
に
心
(
こゝろ
)
の
配
(
くば
)
られて
物
(
もの
)
案
(
あん
)
じなる
事
(
こと
)
一通
(
ひととほ
)
りならず、おのづと
色
(
いろ
)
に
見
(
み
)
えて
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“一通”の意味
《名詞》
(数詞: 一 + 助数詞: 通)一つの手紙や文書。
一方通行の略。
(麻雀) 一気通貫の略。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
通
常用漢字
小2
部首:⾡
10画
“一”で始まる語句
一
一人
一寸
一言
一時
一昨日
一日
一度
一所
一瞥