トップ
>
一人子
>
ひとりご
ふりがな文庫
“
一人子
(
ひとりご
)” の例文
寄
(
よ
)
れば
触
(
さは
)
れば
高慢
(
かうまん
)
の
舌
(
した
)
爛
(
たゞら
)
してヤレ
沙翁
(
シヱークスピーヤ
)
は
造化
(
ざうくわ
)
の
一人子
(
ひとりご
)
であると
胴羅魔声
(
どらまごゑ
)
を
振染
(
ふりしぼ
)
り
西鶴
(
さいくわく
)
は
九皐
(
きうかう
)
に
鳶
(
とんび
)
トロヽを
舞
(
ま
)
ふと
飛
(
と
)
ンだ
通
(
つう
)
を
抜
(
ぬ
)
かし
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
鏡子は弟の様に思つて居る京都の
信田
(
しのだ
)
と云ふ高等学校の先生が、自分は
一人子
(
ひとりご
)
の
女
(
むすめ
)
よりも他人の子の方を
遥
(
はるか
)
に遥に可愛く思ふ事
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
私
(
わたし
)
は
一人子
(
ひとりご
)
で
同胞
(
きやうだい
)
なしだから
弟
(
おとゝ
)
にも
妹
(
いもと
)
にも
持
(
も
)
つた
事
(
こと
)
は
一度
(
いちど
)
も
無
(
な
)
いと
言
(
い
)
ふ、
左樣
(
さう
)
かなあ、それでは
矢張
(
やつぱり
)
何
(
なん
)
でも
無
(
な
)
いのだらう
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼の精神は、今はただ一つの
包
(
パオ
)
(饅頭)の上に集って、さながら
十世単伝
(
じっせたんでん
)
の
一人子
(
ひとりご
)
を
抱
(
いだ
)
いているようなものであった。
薬
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
この短歌の意は、私の
一人子
(
ひとりご
)
が、遠く唐に行って宿るだろう、その野原に霜が降ったら、天の群鶴よ、翼を以て
蔽
(
おお
)
うて守りくれよ、というのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
太田
豊太郎
(
とよたらう
)
といふ名はいつも一級の
首
(
はじめ
)
にしるされたりしに、
一人子
(
ひとりご
)
の我を力になして世を渡る母の心は慰みけらし。
舞姫
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
ソログーブが四つのときに
父
(
ちち
)
が
死
(
し
)
んで
以来
(
いらい
)
、
母
(
はは
)
はよその
家
(
いえ
)
の
女中奉公
(
じょちゅうぼうこう
)
をして
一人子
(
ひとりご
)
を
育
(
そだ
)
て
上
(
あ
)
げた。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
自分は日本でも屈指な豪商の身内に
一人子
(
ひとりご
)
と生まれながら、からだが弱いのと母が継母であるために、父の慈悲から洋行する事になったが、自分には故国が慕われるばかりでなく
或る女:1(前編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
むかしむかし、まだ森の中には小さな、
可愛
(
かわい
)
い森の精達が
大勢
(
おおぜい
)
いました頃のこと、ある国に一人の王子がいられました。王様の
一人子
(
ひとりご
)
でありましたから、大事に育てられていました。
お月様の唄
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
神がこの世に在りし日の名は玉めがといい、老いたる夫婦の中の
一人子
(
ひとりご
)
であった。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
どうせ
宅
(
うち
)
へ養子をするのだが、甥の竹と云う者が奉公先から
下
(
さが
)
って来れば宅の養子に成る身の上だが、
彼
(
あれ
)
に添わしたいように思うが、お前
様
(
さん
)
も
一人子
(
ひとりご
)
だから
他
(
ほか
)
へ呉れる
理由
(
わけ
)
にも
行
(
ゆ
)
くまいから
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
太田豊太郎
(
おおたとよたろう
)
という名はいつも一級の
首
(
はじめ
)
にしるされたりしに、
一人子
(
ひとりご
)
の我を力になして世を渡る母の心は慰みけらし。
舞姫
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
かしけれどお
前
(
まへ
)
さまはお
一人子
(
ひとりご
)
私
(
わたし
)
とても
兄
(
あに
)
ばかり
女
(
をんな
)
の
同胞
(
きやうだい
)
もちませねば
淋
(
さび
)
しさは
同
(
おな
)
じこと
何
(
なに
)
かにつけて
心細
(
こゝろぼそ
)
し
御不足
(
ごふそく
)
かは
知
(
し
)
らねど
妹
(
いもと
)
と
思召
(
おぼしめ
)
してよと
底
(
そこ
)
にものある
詞遣
(
ことばづか
)
ひそれは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
またその父や母に
就
(
つ
)
いての暖い噂も始終聞かせてくれました。兄弟のない
一人子
(
ひとりご
)
と云ふものの羨しさを私の子等と一緒に思ふことが多かつたのです。お金持でなくても一人子なら
好
(
い
)
いとも思ひました。
私の生ひ立ち
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
“一人子”で始まる語句
一人子息
一人子同志