“勝負”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しょうぶ52.6%
しようぶ23.7%
せうふ5.3%
かちまけ5.3%
しやうぶ5.3%
しょうはい2.6%
でき2.6%
ゲーム2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これで勝負しょうぶはつきました。芦屋あしや道満どうまんくらいげられて、御殿ごてんからされました。そして阿倍あべ晴明せいめいのお弟子でしになりました。
葛の葉狐 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
武生たけふ富藏とみざう受合うはあひました、なんにしろおとまんなすつて、今夜こんや樣子やうす御覽ごらうじまし。ゆきむかまぬかが勝負しようぶでござります。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
やぶれたるせん棋士きしけう中やはたして如何に? どんな勝負せうふ事もはい後に生くわつ問題もんだいうら附けるとなれば一そう尖鋭化せんえいくわしてくる事は明かだが
……至難、不可能、それは物のかたちにとらわれた観念の惑い、一心をして成らぬことはない。……ましてやわれらの兵馬は単なる勝負かちまけの兵馬ではない。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ときにはもう幾度いくたび勝負しやうぶをした揚句あげくつちのついてのこぼれたやつをけづしたりしてあそびました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
王曰く、勝負しょうはいは常事のみ、日中を過ぎずして必ず諸君のために敵を破らんと。すなわち精鋭数千をさしまねいて敵の左翼に突入す。王の子高煦こうこう、張玉等の軍を率いてひとしく進む。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
もうけ仕事というんなら、いくらでも乗りやすぜ——このごろ、ずッと勝負できが悪くって、すっかりかじかんでいるんですから——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
かれめこれ防ぎおのおの防ぐ事九度、攻むる事九度に及びて全勝負ゲーム終る。
ベースボール (新字新仮名) / 正岡子規(著)